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QUICK REVIEW

[論文レビュー] Triangulating War: Network Structure and the Democratic Peace

Benjamin Campbell, Skyler Cranmer|arXiv (Cornell University)|Sep 11, 2018
Political Conflict and Governance参考文献 31被引用数 4
ひとこと要約

本稿は、民主的対象間の観察された平和が、民主主義そのものによるものではなく、ネットワーク効果によるものであると主張することで、民主的平和理論に挑戦している。民主主義国同士は、共通の敵に対して協調するため、戦争を避けるのである。推論的ネットワーク分析を用いて、著者たちは共通の敵を考慮した後、民主的平和は消え去り、共に民主主義国家である対は、混合政体対よりも戦争を起こしやすいことが判明した。

ABSTRACT

Decades of research has found that democratic dyads rarely exhibit violent tendencies, making the democratic peace arguably the principal finding of Peace Science. However, the democratic peace rests upon a dyadic understanding of conflict. Conflict rarely reflects a purely dyadic phenomena---even if a conflict is not multi-party, multiple states may be engaged in distinct disputes with the same enemy. We postulate a network theory of conflict that treats the democratic peace as a function of the competing interests of mixed-regime dyads and the strategic inefficiencies of fighting with enemies' enemies. Specifically, we find that a state's decision to engage in conflict with a target state is conditioned by the other states in which the target state is in conflict. When accounting for this network effect, we are unable to find support for the democratic peace. This suggests that the major finding of three decades worth of conflict research is spurious.

研究の動機と目的

  • 民主的平和理論の根幹にある仮定、すなわち民主主義国家同士は本質的に戦争を避けるというものに挑戦すること。
  • 焦点対を超えたネットワーク依存性を無視する、二国間対立分析における理論的・方法論的欠陥を是正すること。
  • 民主的平和が、特に共通の敵を含む未考慮のネットワーク構造の結果であるという可能性を調査すること。
  • 共に民主主義国家である対が、民主主義的規範や制度によるのではなく、共通の敵に対する戦略的協調のおかげで戦争を起こしにくくなっているかどうかを検証すること。
  • 中位スケールのネットワークダイナミクス、特に共通の敵を含む三重閉じ込み(triadic closure)を適切にモデル化した場合、民主的平和効果が消えることを示すこと。

提案手法

  • 国家間の対立を独立した二国間イベントではなく、関係的・ネットワーク的現象としてモデル化するため、推論的ネットワーク分析を用いる。
  • 三重閉じ込みや共通の敵構造を含むネットワーク依存性を考慮する統計モデルを用いて、民主的平和の妥当性を検証する。
  • 三重構成における共通の敵と政体の一致に基づく、戦争発生確率のネットワークベースの予測子を導入する。
  • 二国間対立データにおける非独立性を制御するため、ネットワーク補正標準誤差を用いた回帰モデルを適用する。
  • 結果を、軍事的国際紛争(MID)などの結果変数の複数の測定方法と、共に民主主義国家であるという指標の異なる定義で比較する。
  • 高影響度の対を除外することで感度分析を実施し、民主的平和効果の安定性を検証する。

実験結果

リサーチクエスチョン

  • RQ1共通の敵を含むネットワーク依存性が、対立モデルに組み込まれた場合、民主的平和効果は維持されるのか。
  • RQ2共に民主主義国家である対が、共通の敵に対する協調のおかげで戦争を避けている割合はどの程度か。民主主義的規範や制度そのものによるものではないか。
  • RQ3三重閉じ込みや政体の同質性(homophily)といった、紛争ネットワークの構造的特性が、軍事的国際紛争の発生確率にどのように影響するか。
  • RQ4民主的平和は、二国間対立データにおけるネットワーク依存性をモデル化しなかったことによる誤った発見ではないか。
  • RQ5ネットワーク効果を制御した場合、混合政体対は共に民主主義国家の対よりも戦争を起こしにくいか。

主な発見

  • 共通の敵やネットワーク構造を考慮した後、民主的平和に向けた統計的根拠は完全に消え去った。
  • ネットワーク効果を制御した場合、共に民主主義国家である対は、混合政体対よりも戦争を起こしやすいことが判明した。
  • 民主的平和効果に最も影響を与える対は、共に民主主義国家である対ではなく、混合政体対および共に独裁国家である対であり、特に長期間にわたる敵対関係や共通の敵を持つ対である。
  • 米国とカナダ、イギリスとフランス——この2対は、常に共に民主主義国家である少数の対であるが、ナチス・ドイツ、サドルム・フセイン、キム・イルスンといった共通の敵に対する協調的行動のおかげで平和を維持している。
  • 民主的平和効果に最も寄与している上位10の対には、常に民主主義国家である対はたった2対にとどまり、4対は混合対、4対は共に独裁国家の対であり、観察された平和の背後にあるのは、政体の類似性ではなく共通の敵であることが示された。
  • 民主的平和の背後にあるメカニズムは、制度的・規範的ではなく、戦略的である。共通の敵と戦っている2か国が、互いに戦うのは非効率であるため、それらの国同士が戦争を起こす可能性は低い。

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このレビューはAIが作成し、人間の編集者が確認しました。