東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
岸尾一憲教授の研究室は、酸化物半導体やリチウムイオン二次電池に応用可能なエピタキシャル薄膜の精密な成長と界面制御を柱としています。特に、パルスレーザー蒸着法を用いた相純粋なペロブスカイト型酸化物薄膜の選択的作製や、固体電池における界面抵抗の起源の解明に注力しています。熱力学的平衡状態を基盤に、非平衡プロセスであるPLDでも高精度な化学 stoichiometry 制御を実現する独自のアプローチが特徴です。
Hanaoka教授の研究室は、国際的な物流・交通システムの効率化と持続可能性を柱として、特にアジア地域における国際貨物輸送の効率的かつ環境に配慮した運営を研究しています。主な研究テーマは、インターモーダル輸送の構築、港湾の競争力分析、災害時における航空輸送の最適運用、そして都市部における持続可能な公共交通システムの評価です。これらの研究は、実務的応用に直結する意思決定支援手法やGIS・ファジィ評価手法を活用しています。
Naoko Mori教授の研究室は、脳血管障害や乳腺疾患の診断に向けた画像診断技術の高度化を目的としています。特に、動脈内造影MRI(DCE-MRI)を用いた腫瘍のバイオマーカー評価や、Moyamoya病における脳血流量の評価に注力しています。画像の定量的解析と臨床的意義の統合を図ることで、より正確で実用的な診断支援システムの構築を目指しています。
Osumi教授の研究室では、脳の発生と神経新生の分子メカニズムに焦点を当て、Pax6をはじめとする転写因子の機能解明を進めています。特に、神経幹細胞から新生ニューロンがどのように生成・分化するかを、胚発生期から生後までにわたり、分子・細胞生物学的手法を用いて解析しています。また、オメガ3系脂肪酸(DHA)やオメガ6系脂肪酸(ARA)が神経新生に与える影響についても、神経球培養系を用いてそのメカニズムを解明しています。
Kohzuki教授の研究室は、高血圧と糖尿病に伴う臓器障害、特に腎機能障害の発症メカニズムと、アンジオテンシン系阻害薬による臓器保護作用を、ラットモデルを用いて解明しています。特に、ACE阻害薬やARBの長期投与が腎機能に与える影響、および血圧降下効果と腎保護作用の相違を解明する独自の測定法の開発にも注力しています。
Murayama教授の研究室では、天然のDNAやRNAとは異なる人工核酸(XNA)の開発と応用を主軸としています。特に、鎖状のスパイン構造を持つアサイクリックXNA、例えばサブチルナイトロールヌクレア酸(aTNA)やセリンノールヌクレア酸(SNA)を用い、高い熱安定性と核酸酵素耐性を実現。これにより、バイオセンサー、遺伝子可視化、人工代謝回路の構築へ応用が進んでいます。
北之垣 知孝教授の研究室は、頭頸部がんや脳神経疾患の発症メカニズムを解明するため、特にがんの遺伝子変異や炎症反応に関与する分子機構に注目した研究を推進しています。特に、外耳道扁平上皮癌の全エクソン解析を通じてTP53やNOTCH遺伝子の変異を同定し、がんの発生機構の解明を進めています。また、脳神経血管障害や副腎皮質ホルモンの関与する疾患の病態解明にも貢献しています。
Satoshi Hamai教授の研究室は、人工関節置換術後の膝関節の三次元的運動挙動を、連続X線撮影と画像マッチング技術を用いて詳細に解析する分野を専門としています。特に、日常生活動作やスポーツ動作における膝の運動学的挙動、人工関節の機能的挙動、および関節内接触の動態を解明しています。また、変形性膝関節症や人工膝置換術後の関節挙動のバイオメカニクス的評価に注力しており、臨床応用に直結する革新的な知見を提供しています。
Takeshi Horinouchi教授の研究室は、大気中の重力波や熱帯波動の発生・伝播機構を、高解像度数値モデルを用いて解明する研究を展開しています。特に、積乱雲が発生させる重力波が成層圏・中間圏に及ぼす影響や、熱帯の気象系が大気循環に与える寄与を、地球および金星の大気を対象に解析しています。また、気候変動がモンスーンの雨帯分布に与える影響についても、気候モデルの出力データを用いて統計的・動力学的アプローチをとっています。
Minobe教授の研究室は、気候変動の長期的変動とそのメカニズムを、観測データと数値モデルを用いて解明する研究を展開しています。特に、北大西洋や北太平洋における50〜70年周期の気候的シフト(気候制度変化)のメカニズムや、アリューシャン低気圧の急激な強弱変化と関連する周期的振動の共鳴現象に注目しています。また、海面水温の高分解能グリッドデータ作成や、湾岸境界での海面上昇の予測理論など、海洋・大気境界層の連携メカニズムの解明にも貢献しています。
中島清隆教授の研究室では、環境に配慮した持続可能な触媒技術の開発を柱としており、主に酸化ニッブリウムや硫化炭素を用いた固体酸触媒の設計・応用に注力しています。特に、水中で効果を示す酸性サイトを有するナノ構造材料の開発や、バイオマス由来の資源(例えばグルコースやHMF)を高機能化学品に劣的に転換する反応系の構築が進められています。反応の効率化と廃棄物削減を実現するため、反応機構の解明と触媒の反復使用性の向上にも取り組んでいます。
福井教授の研究室は、山岳地帯の森林景観における土砂・木材の移動と河川・湿地の地形的変化の関係を、主に粗大枝肉(CWD)の役割に注目して研究しています。特に、流域におけるCWDの蓄積・分布とそれが河川の断面形状や堆積物の貯留に与える影響を、自然流路と人為的改変流路の比較を通じて解明しています。また、湿地の堆積と水質悪化の原因となる河川短縮化の影響や、人口減少に伴う耕作地放棄が自然環境に与える影響についても、地域的スケールでの生態系サービスの変化を分析しています。
本研究室では、骨や軟骨の発達・形態形成に深く関与するPTHrP(PTH関連ペプチド)の機能解明を柱として、成長板における軟骨細胞の増殖・分化制御、カルシウム・リン代謝、および骨・軟骨の石灰化機構を分子・細胞生物学的アプローチで解明しています。特に、PTH/PTHrP受容体の発現様式や、マトリックスビューテルの機能、およびビタミンDアナログの骨代謝への影響について、動物モデルと組織化学的手法を駆使して研究を進めています。
Matsumoto教授の研究室は、感染症と自己免疫疾患の病態解明を柱としており、リクレットシャやチーズバクテリアといった病原体の保菌・伝播メカニズムを分子生物学的手法を用いて解明しています。特に、バクテリアと宿主細胞(ニュートロフィル、血小板、T細胞など)の相互作用が疾患発症に与える影響に注目し、免疫応答の制御機構を解明しています。また、自己免疫疾患におけるT細胞の異常分化や、がん免疫療法における効果T細胞の活性化メカニズムについても、臨床的・実験的アプローチを併用して研究を推進しています。
Honjo教授の研究室は、網膜や硝子体、線維芽細胞などの眼関連細胞におけるシグナル伝達経路の解明を柱としており、特にRhoキナーゼ阻害剤(ROCK阻害剤)やスタチン、タンパク質キナーゼ阻害剤の眼内効果を基盤に、緑内障や網膜虚血疾患の治療法開発をめざしています。神経保護作用や線維化防止作用のメカニズム解明を通じて、眼内圧低下や神経障害の予防に寄与する新規治療戦略の確立を目指しています。
Yepeng Ding教授の研究室は、分散型台帳技術(DLT)を基盤に、スマートヘルス、分散型データベース、自己所有型アイデンティティ(SSI)の分野におけるセキュリティとプライバシーの課題に取り組んでいます。特に、ホモomorphic暗号や分散アクセス制御を活用した信頼性の高いデータ管理フレームワークの構築が主な研究テーマです。また、中央集権的信頼に依存しない分散型データアグリゲーションや、自己所有型アイデンティティを活用したセキュアな情報共有基盤の実現を目指しています。
Hajime Sato教授の研究室は、天然物の生合成機構に焦点を当てた分子生物学的・計算化学的アプローチを展開しています。特に、terpene サイクラーゼが触媒するカビオン連鎖反応のメカニズム解明に力を入れており、立体選択性や骨格転移の制御要因を理論的・実験的手段で解明しています。また、天然物の多様性や酵素の機能的多様性についても、分子的・系統的アプローチを併用して研究を進めています。
Yutaka Suzuki教授の研究室は、がんのゲノム・エピゲノム・トランスクリプトームの統合的解析を柱として、がんにおける遺伝子変異やエピジェネティックな異常と転写調節の関係を解明しています。特に、全ゲノムシーケンシングやRNA-Seq、バイスルファイトシーケンシング、ChIP-Seqを統合した多様体ゲノム解析により、がん細胞の異常な遺伝子発現のメカニズムを解明しています。また、mRNAの転写開始部位を精確に特定することで、プロモーター領域の機能的要因の頻度や構造を解明し、がんの発症機構の理解を深めています。
Gen Ohtsuki教授の研究室では、小脳における神経可塑性と免疫反応の関係に注目し、特にミクログリアが活性化することで引き起こされるプルキンジェ細胞の過剰興奮性の変化を、神経炎症と精神的・行動的障害の関連から解明しています。特に、TLR4経路を介したTNF-αの放出が小脳の内在的興奮性可塑性を誘導するメカニズムを、二光子FRETイメージングや電気生理学的手法を用いて解析しています。また、感染に伴う急性小脳炎モデルにおいて、神経過活動と行動異常の関係を解明し、小脳の神経可塑性が精神的疾患の病態に与える影響を追求しています。
T. Nishikawa教授の研究室は、日本海溝をはじめとするプレート境界におけるスロースリップイベントやトランスポート・トランジット現象の観測と解析を通じて、巨大地震の発生メカニズムを解明することを目的としています。特に、海底地震計ネットワークS-netを活用したトランスポート・トレースやVLFE、地震群の空間的・時間的分布の解明が進んでいます。研究は、地震の予測可能性を高めるための観測的・数理的アプローチを統合しており、今後の大地震のリスク評価に貢献する基盤を構築しています。