東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Michihiko Ike教授の研究室では、環境中の化学物質、特にビスフェノール類やノニルフェノール誘導体などの有機汚染物質の微生物的分解挙動とそのメタボリズムを解明しています。特に、これらの化合物が水環境中でどのように生物分解され、どのような代謝生成物を生じるかを、好気性・嫌気性条件下での実験を基に詳細に解析しています。また、BPAやBPFを効率的に分解できる細菌の同定や、その代謝経路の解明にも力を入れており、環境浄化技術の基盤を築いています。
井り教授の研究室は、薬物代謝酵素および薬物トランスポーターの遺伝子多型が薬物動態に与える影響を解明することを主眼としています。特に、CYP2C19やCYP2C9、ABCB1(MDR1)、SLCO1B1、ABCG2などの遺伝子変異が、タクロリmusやピタバスタチンを含む臨床的に重要な薬剤の吸収・消失に及ぼす影響を解析しています。また、薬物相互作用や副作用の予測・個別化医療の実現に向け、遺伝子多型と薬物動態の関連を統計的・臨床的に解明する研究が進んでいます。
本研究室では、スマート構造物やアクチュエータを用いた振動制御技術の開発を主軸としており、特に誘電エラスター(DEA)を用いた高周波振動制御や、膜構造物・板構造物における振動低減技術の研究が進んでいます。非接触で高精度な振動測定と励振を可能にするレーザー誘起プラズマを活用した音響的健康診断技術の開発も実施しており、構造物の健全性評価にも応用しています。さらに、共振周波数の最適設計や制御系と構造の同時最適化による高効率なマイクロ航空機器の開発も目指しています。
阿久井正彦教授の研究室は、眼疾患と睡眠・気分障害の関連性に注目し、ドライアイをはじめとする眼表面疾患が睡眠障害やうつ・不安に与える影響を、臨床的・疫学的アプローチで解明しています。特に、若年層の近視患者における睡眠障害の傾向や、ブルーライトカット眼鏡がメラトニン分泌や睡眠の質に与える影響についても実験的・臨床的検証を進めています。また、眼内薬の細胞毒性や治療法の最適化についても、基礎的・臨床的知見を統合した研究を展開しています。
Hayashida教授の研究室は、心血管疾患、特に僧帽弁異常を有する患者を対象とした介入的心臓治療の最適化を主眼としています。特に经皮的心膜弁留置術(TAVI)の術前評価、画像ガイドド設計、合併症のメカニズム解明に注力しており、CTガイドドサイズ決定やアプローチ法の最適化による臨床的成績向上を目指しています。また、関節鏡下修復術を用いた肩関節不安定症の治療成績に関する研究を通じて、整形外科学研究とのクロスオーバーも行っています。
阿部橋明教授の研究室は、臨床医学と倫理の交差点に焦点を当てた研究を推進しています。特に臓器提供後のドナー死亡や臓器移植における意思決定のあり方、患者の自己認識や医療者との関係性が意思決定に与える影響を、文化的・文化的要因を踏まえた国際的視点で分析しています。また、医学生の道徳的感受性や意思決定スタイルの評価手法の開発にも取り組んでおり、日本における医療倫理の実践的基盤の構築を目指しています。
Yuki Nagashima教授の研究室では、主に有機亜鉛・ボロン・ケイ素を用いた新しい金属触媒フリーな反応機構の開発に注力しています。特に、ジアルキル亜鉛とジボロンを用いた不活性なボリル亜鉛化物のin situ生成や、アルキンの高機能的で選択的なジボリル化・ジシルズインケーション反応の開発が特徴です。理論計算を駆使した反応機構の解明と、触媒不要で高効率な反応系の構築が融合された、革新的な合成手法の創出を目指しています。
Hideo Yasunaga教授の研究室は、診断処置群(DPC)データを活用した臨床疫学および健康サービス研究を柱としています。特にがん治療や循環器疾患における医療の質、コスト、アクセスの格差に注目し、全国規模の症例データを用いた大規模コhort研究を展開しています。また、都市と地方における救急対応の格差や、体重が術後合併症に与える影響など、実践的で政策的意義の高い研究を継続しています。
Murakami教授の研究室は、バードインフルエンザやコロナウイルスを含む新興・再発病原体の疫学的・分子的メカニズムを解明することを柱としています。特に、ニホンミツバチをはじめとする哺乳類に宿るサルベコロナウイルスの生態と宿主特異性の解明、およびインフルエンザウイルスのウイルス増殖機構と効率的ワクチン生産技術の開発に注力しています。特にMDCK細胞やVero細胞を用いたウイルスの増殖最適化や、逆遺伝学的システムの構築により、パンデミック時における迅速なワクチン生産を可能にする基盤技術の確立を目指しています。
Teigo Asai教授の研究室は、合成生物学的手法を応用した自然産物の新規構造探索を柱としています。特に、遺伝子クラスタのゲノムマイニングとヘテロログススニシスを組み合わせ、真菌由来のデカリン含有ジテルペンモノイドピロンやポリケタイド類の新規化合物を効率的に同定・構造決定しています。エピジェネティクス的手法(HDAC阻害剤やDNMT阻害剤の添加)を用いることで、本来は発現されないサイレントなバイオシンセーシス経路を活性化し、多様な新奇構造の天然物を発見しています。また、VCDエキシトンキラリティ法を用いた絶対配置決定など、分析化学的手法の応用にも積極的です。
Minamino教授の研究室では、細菌の鞭毛の形成に不可欠なタイプIIIセクレーショングループ(T3SS)の分子機構を解明することを主眼としています。特に、鞭毛のタンパク質輸送機構、特に膜貫通型輸送装置とその調節因子の構造的・機能的解明を進めています。FliI ATPアーゼ、FliH、FlhBなどのキーモジュールがどのように協働してサブストレートを正確に輸送するかを生化学的・構造生物学的手法で解明しています。
Asakura教授の研究室では、太陽光を用いた環境・エネルギー関連技術の開発を柱としており、特に有機・無機半導体ナノ材料の設計と応用に注力しています。水素生成や窒素酸化物の分解、レアメタルの回収といった持続可能な技術の実現を目指し、材料の表面機能化、ナノ構造制御、界面反応機構の解明を進めています。特に、光触媒の効率向上と選択性向上に向けた新規合成法や、金属ナノ粒子の担持・分離技術の開発が特色です。
Taki教授の研究室は、細胞内金属イオン(亜鉛、銅、カドミウム、カルシウムなど)の動的変化をリアルタイムで可視化できる高感度・高選択性な蛍光プローブの開発を柱としています。特に、ratiometric(比測定)型プローブやNIR発光プローブ、光安定性に優れた染料の設計・合成に注力しており、細胞内での金属イオンの局在や動態を高分解能で解析するための新規イメージング技術の確立を目指しています。また、STED顕微鏡を用いた長時間・高精度なライブセルイメージングに適した光安定性プローブの開発も進んでいます。
Atsuki Shinbori教授の研究室では、地球の上層大気と電離圏における大気波・電離圏波動の発生・伝播メカニズムを、地上観測(GPS-TEC、レーダー、磁気計)と人工衛星データ(Akebono、Himawari 8、Arase衛星)を統合して解明しています。特に、火山噴火や磁気ストームに伴う大気・電離圏連携現象(例:TID、SC、IGW)の高分解能時空間的特性を、多分野のデータ統合解析によって明らかにしています。研究は、地球環境変動の理解と、高エネルギー宇宙天気の予測技術の発展に貢献しています。
Kikuchi教授の研究室は、液晶の新規相状態とその電気光学的応用に注力しており、特にブルー位相やフェロエレクトリック性を示す流動性液晶の発見とそのメカニズム解明を主な研究テーマとしています。ポリマー安定化ブルー位相によるマイクロ秒スイッチングや、高誘電率を示す特異な液晶相の発見は、次世代ディスプレイや高速光デバイスの実現に貢献しています。また、表面処理を要しない高効率な配向制御技術の開発も進んでいます。
アレクサンドラ・ウルフ教授の研究室では、視線行動と意思決定のメカニズムに注目し、視覚的注意の制御が好みや選好形成にどのように関与するかを、眼動-tracking技術を用いて解明しています。特に、食品選好や消費行動の背後にある認知的・神経的プロセスを、実験的条件下での視線パターンと行動反応の関連性から分析しています。また、認知症の予防や早期診断の可能性を探る研究にも取り組んでおり、視覚的認知処理の変化が健康行動に与える影響を明らかにすることを目的としています。
Sunao Sugiyama教授の研究室は、宇宙の構造形成と暗黒物質の性質を解明することを目的としています。特に、原始ブラックホール(PBH)やアクシオン星といった仮説的な暗黒物質候補の宇宙論的な痕跡を、重力波や微小強調レンズ効果を通じて探求しています。近年の電波望遠鏡や宇宙望遠鏡の観測データと理論的解析を融合し、標準コスモロジーモデルの限界を検証する研究が進んでいます。
Hashimoto教授の研究室は、自己免疫疾患、特に rheumatoid arthritis(RA)の発症メカニズムに焦点を当てており、補因子活性化とTh17細胞の関与を解明する研究を推進しています。特に、補因子による炎症反応の誘導や、自己抗原を認識する自己反応性T細胞の選別・同定に注力しており、疾患の発症初期段階の理解を深めています。また、臨床的応用として、生物製剤投与後の貧血改善要因の同定など、治療戦略の最適化にも貢献しています。
Si Gao教授の研究室は、ナノスケールの金属材料における微細構造と力学的挙動の関係を解明することを目的としています。特に、超微細結晶やナノ構造を有する鉄・ニッケル系合金やアルミニウムにおける加工硬化、バウシュインガー効果、および応力-ひずみ挙動のメカニズムを、高分解能電子顕微鏡やX線回折を用いたin situ観察によって解明しています。また、三次元ナノ構造の高精度なイメージング技術の開発にも取り組んでおり、材料の微視的構造と macroscale 物性の関連を解明する基盤を構築しています。
Yudai Kaneda教授の研究室は、人工知能(AI)の医療応用に焦点を当てており、特にChatGPTをはじめとする大規模言語モデルが日本語の医療・看護・保育分野における意思決定支援や情報提供の有効性を検証しています。臨床的推論力や正答率、共感性といった観点から、GPT-3.5とGPT-4の性能差を分析し、医療現場での実用的応用可能性と限界を明らかにしています。また、医療記録作成や診断の補助といったAIの業務効率化の可能性についても実証的研究を進めています。