東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Kwon教授の研究室は、科学技術政策とイノベーションの政策的・制度的枠組みに焦点を当てており、特に分野間連携(クロスディシプリナリティ)や知的財産の活用、研究データの共有が科学的イノベーションに与える影響を分析しています。特に、分野をつなぐ研究(知識フローの媒介的研究)の特定や、規制の不確実性が医療技術の実用化に与える影響といった、政策的インサイトを提供する研究が特徴です。また、国ごとのイノベーションシステムの違い(例:日本と米国)が技術移転や研究開発戦略に与える影響についても、比較的・制度的視点から探求しています。
福沼史隆教授の研究室では、レーザー誘起法を用いたナノ粒子の創製とサイズ制御に注力しています。特に、銀、金、プラチナなどの貴金属ナノ粒子を水溶液中でレーザー走査により効率的に生成し、界面活性剤の濃度やレーザー条件によって粒子のサイズ分布や安定性を精密に制御する手法を開発しています。また、光学的特性と粒子サイズの相関を理論的枠組み(ドゥルーデ理論など)を用いて解明し、物理的プロセスに基づくナノ材料の設計原理を追求しています。
Satoshi Kida教授の研究室では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の神経生物学的メカニズムを解明することを目的としており、特に条件付けられた恐怖記憶の形成・消去・再固定化のプロセスに注目しています。ヒトを含む多様な動物モデルを用いて、cAMP応答励性タンパク質(CREB)やαCaMKIIといったシグナル分子の機能が記憶に与える影響を分子神経生物学的手法で解明しています。また、海馬における神経新生の増加が記憶の忘却に寄与するメカニズムについて、メマンチンを用いた実験的介入によってその可能性を明らかにしています。
Dai Shida教授の研究室では、サブセルラー内での脂質メタボライト、特にスフィンゴシルリピッドとリン酸リソスファチジルエタノールアミド(LPA)のシグナル伝達ががん進展に与える影響を、細胞生物学的・分子生物学的アプローチを用いて解明しています。特にS1PやLPAが腫瘍微小環境において細胞増殖・移動を促進するメカニズムや、SphK1の発現制御、およびRTK(EGFRやc-Met)とのクロストークン化の分子機構に注目しています。また、臨床的応用としてもERASプロトコルの効果に関する研究を通じて、がん治療における患者中心のケアの実現を目指しています。
福野健史教授の研究室は、微生物のセルロソーム構造とその機能解明を柱として、細胞外マトリックスやタンパク質複合体の構造・機能、特にセルロース分解酵素複合体の分子機構を解明しています。また、酸化ストレス下におけるタンパク質の変性・分解機構や、赤血球の酸化応答、ならびに血液タンパク質の修飾とその生物学的意義についても、分子生物学的・生化学的手法を用いて研究を進めています。特に、酸化修飾タンパク質の認識と分解に関与する酵素系の解明は、加齢関連疾患のメカニズム解明にも寄与しています。
Yen Yen Sally Rahayu教授の研究室は、インドネシアの多様な植物資源と伝統的医療の持続可能性に焦点を当てた研究を推進しています。特に、未利用・未利用にされた食用植物(UFP/WUNEPs)の栄養的価値と食料安全保障への貢献、および伝統的医薬(TM)の国家健康保険制度(JKN)への統合可能性を解明しています。また、DNAバーコーディングを活用したハーブ素材の品質保証技術の政策的統合の可能性についても探求しています。
Ryuichi Okamoto教授の研究室は、腸管上皮の再生・恒常性維持および炎症性腸疾患の病態解明を柱としています。特にNotchシグナルやATOH1をはじめとする転写因子の機能が、腸上皮細胞の線維分化・増殖制御および幹細胞様機能に果たす役割を分子・細胞生物学的手法を用いて解明しています。また、腸管オルガノイドを用いた再生医療の可能性についても探求しており、難治性炎症性腸疾患の治療戦略の開発に貢献することを目的としています。
カルムブム教授の研究室は、固体酸化物燃料電池(SOFC)を核とした高効率・高信頼性のエネルギー変換システムの開発を主眼としています。特に、燃料の多様性(水素、アンモニア、メタノール、天然ガスなど)を活かした100%燃料利用型のデッドエンドアノード(DEA)構造のSOFCシステムや、高パラメータ蒸気サイクル(ultra-supercritical, A-USC)や超臨界定圧二酸化炭素サイクル(sCO2)と組み合わせた複合サイクルの最適設計を進めています。熱的・エクセอรFilterWhereックス的分析を通じて、エネルギー損失の原因を解明し、実用的かつ効率的なエネルギーソリューションの実現を目指しています。
Muneyuki Matsuo教授の研究室では、生命の起源に迫る「人工的プロトセル」の構築をめざし、自己複製・自己増幅を示す分子系の創出を主眼としています。特に、ペプチドの生成と自己集合を同時に実現する反応条件の特定や、DNAの増幅と膜の分裂を連動させる「リンクされた増殖」を実現するsupramolecular micromachineの開発が進んでいます。また、反応駆動型の自己駆動ドロップレットや、非平衡状態下での自己組織化を用いた新しい反応マクロリアクターの開発も行っています。
Kazuyuki Akitsu教授の研究室では、宇宙の初期状態や構造形成のメカニズムを解明するため、宇宙背景放射(CMB)と銀河大規模構造の観測データを統合的に解析しています。特に、超軽量のアクシンをはじめとする新規素粒子がダークマター・ダークエネルギーの候補として果たす役割や、初期宇宙における非ガウス性や重力波の影響を高精度な数値シミュレーションと理論的枠組みで解明しています。また、銀河の形状や分布の非一様性が初期宇宙の物理をどのように露わにするか、スピンに敏感な観測としての画像・スペクトル調査の可能性にも注目しています。
Sowa教授の研究室では、酸化還元酵素の直接電子移動(DET)機構に注目し、構造生物学的手法と電気化学的解析を融合して、CO₂/フォルマートやNAD⁺/NADHの赤黄反応を効率的に行うバイオセンサーやバイオ燃料電池の基盤技術を創出することを目的としています。特に、タンパク質の三次元構造と電子伝達経路の解明を柱に、膜貫通型酵素の構造機能関係を高解像度で解明しています。
北畑武夫教授の研究室は、有機触媒を用いたエナンチオ選択的反応の開発を柱としており、特に不斉アシル化やアルキル化反応において、高い化学選択性・規位選択性・エナンチオ選択性を実現する新しい触媒系の創出に貢献しています。糖類やアミノ酸誘導体を用いた天然物の全合成や、不活性なヒドロキシル基の選択的機能化にも応用し、未保護糖を用いた効率的合成戦略の確立を目指しています。
福田静夫教授の研究室では、ワイドバンドギャップ半導体、特に酸化ガリウムやIII族酸化物半導体を対象に、高効率で高耐久性を有するパワー半導体素子や深紫外光デバイスの開発を進めています。特に、ミスト化学気相成長法を用いた単結晶酸化ガリウム薄膜の成長と、そのデバイス応用に向けた欠陥制御、電気的特性の向上が主な研究テーマです。持続可能な社会に貢献する次世代半導体材料の実用化に向け、基礎から応用までを網羅する研究が展開されています。
Satoshi Miyamura教授の研究室は、整形外科学分野において、特に上肢の関節・神経再生に関する先進的で臨床応用に直結する研究を推進しています。特に肘関節の軟骨幾何学的解析や、線維化した成長板の手術的治療法の革新(例:患者特異的ガイドを用いたLangenskiöld手術)に注力しており、画像診断と3Dモデリングを融合した個別化医療の実現を目指しています。また、神経再生を促す電気紡糸ナノ繊維シートの開発を通じて、末梢神経損傷の治療戦略の確立にも貢献しています。
Yuta Kanai教授の研究室では、腸管ウイルス(ロタウイルス、ヘパチティスEウイルスなど)の分子病原学的メカニズムを解明するとともに、ウイルスの複製・免疫逃避機構を逆遺伝学的手法を用いて解明しています。特に、レポーター遺伝子を組み込んだ安定な再組換えウイルスの構築や、ウイルス病原性の制御因子の同定を進めています。また、感染制御や次世代ワクチン開発に応用可能な新規ウイルスシステムの開発も重要な研究テーマです。
Kazutaka Katoh教授の研究室は、ゲノム時代に応じた大規模かつ高精度なマルチプルアラインメント技術の開発を柱としています。特にMAFFTという複数配列アラインメントソフトウェアの開発・改善を通じて、遺伝子やタンパク質配列の系統的関係を的確に解明するアルゴリズムの研究を推進しています。近年は非コーディングRNAの構造的機能解明に伴い、二次構造を考慮したアラインメント手法の開発も重要な方向性としています。
塩化物系合金やニッケル基スーパーアロイの高効率・高精度加工を実現するため、表面機能化技術と超短パulsesレーザーを用いたナノ・マイクロテクスチャリングを核とする切削工具の開発を進めています。特に、チップの付着を抑制する表面構造の最適化や、PCBNやDLCコーティングを組み合わせた高性能工具の開発が主な研究テーマです。乾切削や高速切削における工具寿命の向上と、メカノ化学的挙動の解明にも注力しています。
Yoshikai教授の研究室は、マングローブ生態系の水理的・生理的メカニズムに着目し、植物の水分動態と栄養吸収の関係をモデル化することで、塩害ストレス下におけるマングローブの成長メカニズムを解明しています。また、複雑な根系が水流に与える抗力(ドラッグ)の定量化や、堆積物の蓄積・炭素固定(ブルーカーボン)プロセスの解析を通じて、マングローブの生態的機能とレジリエンスの向上に貢献しています。特に、復元済みマングローブの初期成長段階における炭素蓄積プロセスの解明に注力しています。
伊集院谷口教授の研究室では、リチウム硫化物電池における界面反応機構の解明と、その特性向上を目的とした新規界面材料の開発を進めています。特に、CuSを用いたスターリング型電極とCFP中間層を組み合わせた構造により、リチウム硫化物の反応性と安定性を同時に向上させる技術的基盤を構築しています。また、スプレープロセスのメカニズム解明やガス吸収プロセスの最適化についても、実験的・実験的アプローチを用いて研究を展開しています。
本研究室では、神経変性疾患の発症機構を解明するため、タウ病変やアミロイドβの蓄積に関連する遺伝子変異を有するマウスモデルを用いた神経病理学的・行動学的解析を進めています。特に、アルツハイマー病や前頭側頭側索変性症に類似した神経変性を示すトランスジェニックマウスやキーンインマウスを用い、神経細胞の壊死様変化や学習記憶障害の発現を詳細に解析しています。また、発達期における神経活性の乱れや環境化学物質(BPAF、ピレスロイド系農薬)の影響についても、生殖細胞や脳機能への長期的影響を評価しています。