東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
福島祐孝教授の研究室は、神経放射線学分野に焦点を当て、特に高場強度MRI(3.0T)を活用した脳血管・脳神経疾患の画像診断技術の高度化をめざしています。3D CISS法によるリリークイスト膜の可視化や、MRAにおけるコムパクトなスパイラルスケーリング法の最適化、さらにはQSMを用いたガドリニウム造影剤の脳内蓄積評価など、画像の解像度・精度向上に貢献する革新的な技術開発が特徴です。また、DTIにおける場強度差の影響や、脳動脈瘤の高精度な評価手法の確立にも取り組んでいます。
Takayuki Miyazawa教授の研究室は、主にレトロウイルスやパラミクソウイルスを対象としたウイルスの病原性・感染メカニズムに関する基礎研究を進めています。特にフェライン免疫不全症候群ウイルス(FIV)やコalaレトロウイルス(KoRV)の遺伝子解析、ウイルスの病原性メカニズムの解明が主な研究テーマです。また、ウイルスの受容体や細胞感染機構、ウイルスの培養・分離技術の開発にも注力しています。
Yoji Kobayashi教授の研究室は、酸化物・ハイドリドを含む新しい機能性金属酸化物材料の創出を目的としており、特にトポ化学的アプローチを用いた結晶設計と反応性制御に注力しています。微多孔性金属有機フレームワークや層状ペロヴスカイト、ナノスケールのスピンゲル酸化物など、多様な酸化物材料の合成・機能制御を進めています。特に、酸化物に水素を導入する酸化水素化物化学や、ナノ構造と電子状態の制御による磁性・電気的性質の創出が特徴です。
Terao教授の研究室は、高分子の疎水性・柔軟性・構造特性を解明するため、光散乱、粘度測定、SAXS、CD、沈降平衡法などを用いた多角的解析を展開しています。特に、ポリスチレン系の多機能高分子やゲルラチン、コラーゲンモデルペプチド、シリル化ポリマーなどの構造−物性相関を、ワームロード・チェーン理論に基づいて定量的に解明しています。また、溶媒効果や温度変化が高分子の二次構造や自己集合に与える影響にも注力しています。
当研究室は、がん治療における放射線治療の高度化を目的として、炭素線やプロトン線を用いた粒子線放療の物理的・生物学的特性の解明を進めています。特に、モノクローマチックX線を用いたCTの高精度なコントラスト評価や、FLASH放療の実現に向けた高線量率照射技術の開発が柱です。また、治療計画システムの高度化や、骨髄の機能的反応をPETで評価する画像診断的手法の応用にも取り組んでいます。
Tomoya Hirose教授の研究室は、心肺停止や重篤な外傷患者を対象とした救急医療の最適化を目的としています。特に、予後予測や治療戦略の改善に役立つバイオマーカー(例:NETsやCit-H3)の同定や、脳血流動態をリアルタイムでモニタリングするrSO₂測定の応用に注力しています。また、非医療従事者を対象としたCPR教育プログラムの開発を通じて、現場での救命率向上にも貢献しています。
M. Murakami教授の研究室は、慣性核融合における高効率エネルギー伝達とプラズマの自己相似的挙動に注目し、hohlraum型の間接起爆系の放射平衡やX線移動効率の解明を進めています。また、レーザー誘起プラズマの非定常的・非定常的拡張挙動、特に電荷分離効果を考慮した自己相似解や、相対論的レーザーがプラズマ中を効率的に伝播するメカニズムの解明も行っています。さらに、衝突点火方式を含む新規核融合起爆スキームの提案や、高強度レーザーによる超高速燃料衝突の可能性についても理論的・数値的アプローチを展開しています。
高エネルギー天体物理学を基盤とし、太陽や原始星の磁気圏・プラズマ環境における磁気リコネネクションや衝撃波の発生メカニズムを、数値シミュレーションを用いて解明する研究を行っています。特に、太陽黒spotの出現に伴うコロナジェットやフレアの発生機構、原始星周囲の磁気的吸着・風の形成過程に注目し、磁場とプラズマの非線形な相互作用を解明しています。これらの研究は、太陽系の形成や恒星のエネルギー放出メカニズムの理解に貢献しています。
教授の研究室は、計算化学と機械学習を融合した新規薬剤創出技術の開発を柱としています。特に、タンパク質-リガンド相互作用のエネルギーを特徴量として用いた新しいスコアリング関数「SIEVE-Score」の開発や、分子動的シミュレーションを用いた標的選択性の解明が特徴です。また、多目的最適化を実現する深層学習ベースの分子生成モデルの開発を通じて、薬物候補の効率的探索を支援する研究を進めています。
Manaka教授の研究室は、持続可能なエネルギー変換と環境浄化を実現するための新規触媒開発を柱としています。特に、ホルム酸からの水素生成、アンモニアのリサイクル的利用、ならびに酸化セリウムを基盤とする金属酸化物触媒の開発が進んでいます。これらの研究は、水素エネルギー社会の実現と廃棄物由来汚染物質の有効利用に貢献する、環境配慮型触媒技術の高度な統合を目指しています。
王振金教授の研究室では、スマートシティやウェアラブルデバイスに不可欠なIoTセンサーの持続的稼働を実現するため、環境に存在する振動や風、熱などのエネルギーを効率的に電気に変換する機能性複合材料の開発を主眼としています。特に、ポリマーにペロブスカイト系酸化物(BaTiO₃、KNN)や鉄コバルトファイバーを複合化した圧電・磁歪性複合材料の設計・プロセシングに注力しており、高柔軟性・高出力・長寿命を実現する次世代エネルギーハーベスティング技術の確立を目指しています。
Takagi教授の研究室は、ナノスケールのカーボンナノチューブ(CNT)の成長機構とそのカatalystの役割に焦点を当てており、金属に限らず半導体やダイヤモンド粒子など多様なナノ粒子がCNTの核として機能することを明らかにしている。特に、カーボン原子の自己集合によるカーブ形成機構や、表面拡散を駆動力とする新しい成長メカニズムの解明が進んでいる。また、光合成系における酸化的損傷のメカニズムや、非平衡系における自己駆動粒子の挙動についても、物性と生体分子の相互作用を統合的に探る研究が展開されている。
阿部教授の研究室は、循環器疾患を有する高齢者を対象に、人格特性が治療行動やリハビリテーション参加に与える影響を解明する研究を展開しています。特に、大五性格特性(コンscientiousnessや神経質性など)と薬剤服用順応性、心不全患者におけるリハビリテーション受療行動の関連を、大規模コhort研究を用いて分析しています。また、認知機能のスクリーニングや運動行動の予防的介入の有効性についても、臨床的実用性を重視した研究を進めています。
Yoshida教授の研究室は、統計力学に基づく溶媒効果の理論的解析を核として、タンパク質とリガンド、イオンの分子認識メカニズムを解明することを目的としています。特に3次元参照相互作用サイトモデル(3D-RISM)を用いた計算手法の開発と、それを応用した酵素の基質特異性や金属イオン選択的結合の予測が主な研究テーマです。実験と理論を融合させたアプローチにより、生体分子の機能理解に貢献しています。
Hiroki Taniguchi教授の研究室は、有機金属触媒反応と酸化物機能材料の両分野で革新的な研究を展開しています。特にニッケル触媒を用いたメチレンシクロプロパンの高ステレオ選択的水酸化付加反応は、高機能性ケトンの効率的合成に貢献しています。一方で、フェロエレクトリック性を示す酸化物(Bi₂SiO₅ や Pb(Mg₁/₃Nb₂/₃)O₃、SrTiO₃)の構造・ダイナミクス解明にも力を入れており、Raman散乱や第一原理計算を駆使して、量子臨界点や化学秩序の影響を解明しています。
Sotaro Chiba教授の研究室は、菌類に感染するRNAウイルス、特にマヨウウイルス(Mycoviruses)の分子生物学的・生物学的特性を解明することを主眼としています。特に、白根腐病菌(Rosellinia necatrix)に由来する二価dsRNAウイルスやpartitivirus、victorivirusなど、新規ウイルスの同定とその遺伝子機能、宿主との相互作用、とりわけRNAサイレンシングを介したウイルス間相互作用のメカニズムを解明しています。また、ウイルス由来のRNA断片が植物ゲノムに統合された「非レトロウイルス性RNAウイルス断片(NRVS)」の存在や、ウイルスの遺伝子機能を解析するための実験的感染系の構築にも貢献しています。
阿部田亜香美教授の研究室は、発展途上国における教育の質とアクセスの向上に焦点を当て、特に高等教育と小中学校段階の就学状況、留年・不登校要因、教育政策の実効性を、縦断的データと統計的分析手法を用いて解明しています。主に中央アメリカのホンジュラスを事例として、地域格差や社会経済的要因が教育成果に与える影響を系統立てて研究しています。また、海外留学経験が教員の教育・研究活動に与える影響についても、人的資本の国際的流動性の観点から分析しています。
Horita教授の研究室では、GaNやAlNを含む nitride 半導体のエピタキシャル成長と欠陊工学に注力しており、特に高品質なp型ドーピングGaAsNや非極性面AlNの成長技術開発が進んでいます。電子スピン共鳴や深レベルトランジエント分光(DLTS)を用いた欠陊と不純物のエネルギーレベルの特定、および電子ビーム照射による点欠陊生成制御も行っています。これらの研究を通じて、高効率なGaN基板や発光素子の性能向上に寄与する材料設計の基盤を構築しています。
Seiichi Sakamoto教授の研究室では、医薬品や天然物質の迅速・高感度分析を目的とした抗体技術、特に単鎖可変部(scFv)やモノクローナル抗体の開発を柱としています。特に、プラムバジンやハリントニンといった医療的価値の高い小分子に対する特異的抗体の創製や、ラテラルフロー免疫測定法(LFA)を応用した迅速診断技術の開発が進んでいます。また、ハプテンの不活性化や抗原作製の難しさを克服するための化学的修飾法(ナトリウムヨウ化ホスホルス酸処理など)の工夫も特色です。
Sudo教授の研究室は、腸内細菌と宿主の脳・ホルモン・免疫系との相互作用に注目し、特に新生児期の微生物叢の獲得が神経可塑性やストレス応答、免疫バランスに与える長期的影響を解明しています。特に、無菌マウスやグノトブイオティックマウスを用いたモデル系を駆使し、腸内細菌がグルココルチコイド産生やIgE応答、カテコロールアミン・セロトニン代謝に与える影響を分子・細胞レベルで解明しています。また、神経内分泌系と腸内細菌の「脳-腸軸」を基盤とした、精神的・代謝的疾患のメタボリック・リマデリングの可能性についても探求しています。