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Shouji Matsushima教授の研究室では、心筋細胞における酸化的なシグナル伝達とエピジェネティクスの関係に注目し、ミトコンドリア機能や酸化ストレスが心不全や虚血再灌流障害に与える影響を分子メカニズムから解明しています。特に、SirtuinやNADPHオキシダーゼ(Nox)、グルタチオンペルオキシダーゼといった酸化還元酵素の機能と制御機構が、心臓のリモデリングや疾患発症に与える影響を、遺伝子改変モデルや細胞系を用いて解析しています。心筋のエネルギー代謝と酸化ストレスのバランスが心不全の予防に果たす役割を、基礎と翻訳的研究の両面から探求しています。
Masatake Matsuoka教授の研究室は、関節軟骨の修復メカニズムの解明を柱としており、特にマウスモデルを用いた軟骨再生の分子機構や糖鎖修飾の役割に注目しています。若齢マウスを用いた高精度な損傷モデルの構築により、遺伝子操作マウスを活用したメタボルムやシグナル伝達の解析が可能になっています。また、人工知能(AI)を臨床ガイドラインと照合する研究を通じて、再生医療とAIの融合による個別化医療の実現を目指しています。
Kengo Miyazono教授の研究室は、妄想の認知的・社会的メカニズムに焦点を当てた哲学的・心理的アプローチを展開しています。特に、妄想が単なる誤りや非合理性を超えて「病理的である」理由を、認知的機能不全や予測誤差、社会的認知の枠組みから解明しています。また、共感や集団帰属意識が他者支援行動に与える影響についても、自己他者統合の仮説を軸に理論的・実証的探求を進めています。
Toshio Tsubota教授の研究室は、特にニホンアナコナ、アメリカザル、ホッコウテンコウザルを対象とした野生動物の生殖生物学を専門としています。特に、胎児発生期におけるプロゲステロンやフェロモンの変動、受精の遅延挿入(delayed implantation)の内分泌制御、および胎盤や黄体のステロイド産生酵素の局在を解明しています。また、病原体の環境内維持機構についても、リーマン・バチルス属の感染状況を解析する分野にも広がっています。
Nguyen Minh Khiem教授の研究室は、水産・農業分野における持続可能性の向上を目的として、人工知能(AI)と地理情報システム(GIS)を応用した知的分析技術の開発を主な研究方向としています。特に、エビ養殖の病気予測、国際市場におけるエビ輸出価格の動向予測、水中魚の自動モニタリング、トマトの病害虫早期特定など、実践的で社会的インパクトの大きな応用研究が進められています。これらの研究は、農業・水産業のスマート化とリスク管理の高度化を実現することを狙っています。
Koji Kaneoka教授の研究室は、スポーツ動作と筋骨系の力学的・生理的メカニズムに注目し、特にスイミングや球技における筋肉の協調制御、脊椎の損傷メカニズム、および運動器障害の予防に焦点を当てた研究を推進しています。特に、スイミングにおける下肢・体幹筋の協調パターンや、スポーツによる椎間板変性、腰痛のリスク要因の解明が中心です。また、筋肉の協調性(muscle synergy)をEMGを用いて分析することで、上級者と初心者の動作差を解明し、パフォーマンス向上や怪我予防に繋げる応用的研究も展開しています。
Hideaki Obara教授の研究室は、血管疾患の病態解明と治療戦略の確立を目的としており、特に急性 limb ischemia や虚血性疾患における細胞死の制御、炎症反応の分子機構に注目した基礎・臨床研究を推進しています。特に腫瘍壊死因子やHMGB1といった炎症メディエーターが血管平滑筋細胞に与える影響や、血管新生・再建における細胞調節機構の解明が中心です。また、移植医療の分野においても、サルを用いた子宮移植の実験的モデル構築に成功し、今後の再生医療応用への道を模索しています。
Hironari Hanaoka教授の研究室は、自己免疫疾患、特に全身性エリテマトーデス(SLE)の病態メカニズムと治療戦略の解明を主眼としています。特に、Treg細胞の異常なサブセットやB細胞の異常なホーミング機構がSLEの発症に与える影響を細胞・分子レベルで解明しています。また、ヒドロキシクロロクロイジンの臨床的有効性や炎症制御が慢性腎疾患の進行を抑えるメカニズムについても、臨床的・実験的アプローチを併用して研究を推進しています。
堀尾浩彦教授の研究室では、分子の電子状態と周囲の環境の相互作用に注目し、光反応性タンパク質や有機金属錯体の電子構造・光吸収特性を量子化学的手法を用いて解明しています。特に、QM/MM-CI法を応用した光受容体タンパク質の吸光最大波長の予測や、溶媒効果と分子内水素結合の影響を精密に解析する研究が特長です。また、π共有系を有するリガンドを用いた新規双核錯体の設計・合成や、その構造と機能の相関関係の解明にも取り組んでいます。
Daiju Kitagawa教授の研究室は、細胞小器官の一つである中心粒の形成・機能とその調節機構を、主に分子生物学的・構造生物学的手法を用いて解明しています。特に、SAS-6やCPAP、Plk4、STILといった中心粒形成に不可欠なタンパク質の機能と相互作用を解明しており、細胞周期における中心粒の正確な倍加制御が神経発達障害やがんに与える影響にも注目しています。超解像顕微鏡や構造生物学的手法を融合したアプローチにより、中心粒の自己組織化メカニズムの解明を目指しています。
Yuko Nakamura教授の研究室は、主に生体機能と代謝に関する基礎的・臨床的メカニズムの解明を目的としています。特に、食物由来成分(ブルーベリー由来抽出物、オリゴ糖など)の血管・代謝への影響や、神経疾患関連ウイルス(ボルナ病ウイルス)の感染状況の解析が進められています。また、脳の機能的可塑性や味覚の神経基盤に関する脳画像解析も実施しており、精神疾患の神経回路メカニズムの解明を目指しています。
Kenji Kawamura教授の研究室は、南極の氷核を用いた古気候・大気化学の高精度な解析を柱としています。特に、150万年を超える長寿命氷核の掘削可能性や、ガス分画効果、CO₂濃度の高分解能再構築に注力しており、氷核から得られる大気・気候記録の解釈を深化させています。長期間にわたる気候変動のメカニズムや、地球システムの反応性を解明する国際的水準の研究が展開されています。
Akira Oka教授の研究室は、主に海洋化学・古気候学・地球化学の分野に従事し、特に海洋中の希土類元素や炭素循環のメカニズムを、数値シミュレーションと古環境データの統合によって解明しています。特に、氷期における炭素ポンプの効率化や、鉄の供給が深海の酸素欠乏と大気二酸化炭素の低下に与える影響を、海洋循環モデルを用いて定量的に解明しています。また、希土類元素の垂直プロファイルが内部循環にどのように依存するのかも、数値モデルを用いて解明しています。
Jingwen Shou教授の研究室は、超分解能・多色同時イメージングを実現する新規光機能材料と光学技術の開発を柱としています。特に、刺激的ラマン散乱(SRS)を用いた高速・高感度なマルチモードイメージング技術や、光スイッチング可能なバイオプローブの開発により、生きた細胞内での分子動態を高時空間分解能で可視化することを目指しています。また、偏光制御を不要とする高速二重偏光SRS顕微鏡技術の開発により、分子配向や対称性の詳細な解析を可能にしています。
Takehiro Hiraoka教授の研究室は、子宮の再生医療と胚着床の分子機構に焦点を当てた基礎研究を推進しています。特に、脱細胞化子宮マトリックスを用いた子宮再生モデルの確立や、STAT3が胚着床に果たす役割の解明が進んでいます。また、不妊症の原因となる子宮内膜症や腺筋症の病態解明や、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の不妊との関連についても臨床的意義を併せ持つ研究を展開しています。
Xiaolu Jia教授の研究室では、歩行者の行動挙動と混雑状態の評価に焦点を当てた実験的・シミュレーション的研究が進められています。特に、障害物を避ける行動や追い越し行動が避難効率や混雑度に与える影響を、修正された社会的力モデルを用いて分析しています。また、歩行者の心理的快適さと物理的指標(密度・速度など)の関係や、欠損データが混雑評価に与える影響についても検討しており、実世界の歩行環境改善に資する知見を追求しています。
Murata教授の研究室は、肝再生および肝疾患の治療法開発を柱として、血小板の機能や脂肪酸合成酵素(FAS)の阻害が肝がんや肝線維化に与える影響を分子メカニズムから解明しています。特に、1,8-シネオールやセルレニンといった天然化合物の抗がん作用、ならびに肝臓オルガノイドを用いた再生医療の応用にも注力しています。血小板や成長因子のシグナル伝達が肝再生に果たす役割を解明することで、肝疾患の新たな治療戦略の構築を目指しています。
Nono Takeuchi-Tomita教授の研究室では、真核生物のリボソーム翻訳機構の分子メカニズムを解明するために、精製した翻訳因子とリボソームを用いた再構成翻訳系を独自に開発しています。特に、イントラ・リボソームリードオーバー(IGR IRES)を介した翻訳開始や、ポリプロリン配列に起因するリボソームストールの解消機構、翻訳因子の修飾(例:ヒプスジン化)の役割に注目しています。このアプローチにより、翻訳の伸長・終止の調節機構や、ストレス応答タンパク質の翻訳抑制機構の解明を進めています。
K. Komori教授の研究室は、量子計測と微小力・微小変位の高精度測定を柱としており、特に重力波検出器における熱雑音や量子揺らぎの制御に注力しています。光学キャビティを用いた機械的オシレーターの高感度トルク測定や、非平衡状態における熱雑音の理論的解明も進めています。また、摩擦・潤滑特性の制御を目的としたDLC被膜の開発や、トライボシステムにおけるナノスケールの摩擦挙動の解明も実施しています。
Toshiyuki Kawai教授の研究室は、人工関節置換術や骨再生を目的とした生体適合性材料の開発に注力しています。特に、ポリカプロラクトンとβ-トロイカルシウムリン酸塩からなる機能的勾配 scaffold の設計・3Dプロット技術を用いて、大腿骨頭壊死の再生医療に向けた生体適合性と機械的強度の両立を追求しています。また、チタン素材の表面処理が骨接着性に与える影響についても、動物実験を基にした精密な評価を実施しており、臨床応用に向けた基盤を築いています。