東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
中西美春教授の研究室は、認知症の予防・支援、特に高齢者の生活の質向上を目的とした包括的ケアの実践と政策提言を柱としています。特に、 dementia における予防的ケア、緩和ケアの統合、トラウマに配慮したメンタルヘルスケアの実践的導入に注力しており、医療・介護・支援の連携を強化する研究を推進しています。また、若年層の家族介護者や医療現場における実践的介入の有効性についても、長期的視点での評価をめざしています。
Tsuyoshi Hirota教授の研究室は、分子時計である生物時計の分子機構を解明するため、化学バイオロジー的手法を駆使したスクリーニングと機能解析を展開しています。特に、クロノメーターとしてのクロノメーター(CRY)を標的にした小分子の同定や、代謝・シグナル伝達経路と時計のクロスロードを解明しています。また、がんや代謝疾患に関連する時計異常を標的にした新規創薬プローブの開発にも注力しています。
M. Shiro教授の研究室では、マダラウイルス(MDV)の感染メカニズムと診断法の開発を柱として、特に羽毛先由来DNAを用いた迅速かつ非侵襲的なウイルス検出技術の確立を目指しています。特に、高病原性株と弱毒化ワクチン株(CVI988)を区別するためのネステッドPCR法を応用し、meq遺伝子を標的にした分子診断法の開発が進んでいます。この研究は、家禽の健康管理と伝染病の早期発見に貢献する、実用的で革新的な技術の開発を目的としています。
白川教授の研究室では、自己集合を活用したナノ構造を有するシリル酸化物-有機ハイブリッド材料の設計と合成を主眼としています。特に、アルコキシシランやオルソケイ酸エステルを用いた溶媒法反応により、透明で配向性を持つナノ層状構造を制御的に作製しています。分子設計に基づく界面構造の精密制御や、ナノスケールの秩序性を示す多孔質構造や膜構造の創出が、主な研究テーマです。
高木畠 智行教授の研究室では、津波の発生機構とその被害メカニズムを、実地調査・実験・数値シミュレーションを統合して解明しています。特に、陸上・部分的に水没した・海底の3種類の土石流発生津波の特性を実験的に解明し、津波の高さや伝播挙動を予測するためのモデル構築を進めています。また、沿岸部の建物配置や避難行動の影響を評価する研究を通じて、実践的な防災対策の立案を支援しています。
Dai Yamazaki教授の研究室では、地球惑星科学分野において、衛星データを活用した高精度なデジタル・エレベーション・モデル(DEM)の構築と、それを基盤としたグローバルスケールの水文・河川ダイナミクス解析を主な研究テーマとしています。MERIT DEM や MERIT Hydro といった新規データセットの開発を通じて、河川ネットワークや洪水平野の動的挙動を高解像度で再現するモデル技術の確立を目指しています。特に、小規模地形の影響を考慮した河川ルーティングモデル CaMa-Flood や、河川幅のグローバルマップ GWD-LR の開発により、水循環の物理的再現性と計算効率の両立を追求しています。
Shin Kajita教授の研究室では、核融合炉のプラズマ・ベータ面材として重要なタングステンにヒーリウムイオンを照射することで発生するナノ構造(ファイバー状のふわふわ構造)の形成機構を解明しています。特に、ヒーリウムイオンエネルギー、表面温度、および一時的熱負荷がナノ構造形成に与える影響を、実験的・理論的アプローチで解明しています。また、このナノ構造が太陽光吸収材料としての応用可能性を持つことや、金属の自己成長メカニズムの解明にも貢献しています。
Tetsuo Ushiku教授の研究室は、消化器腫瘍の病理学的特徴を解明することを柱としており、特に胃がんや胆道・膵腺がんなどの腫瘍マーカーとしてのバイオマーカーの同定や、エピジェネティクス的機構ががん発症に与える影響を解明しています。特に、GPC3やp73の発現・メチル化状態が腫瘍の生物学的特性と関連するかを免疫染色や遺伝子解析を用いて解析しており、がんのサブタイプ分類や個別化医療への応用を目指しています。また、稀な腫瘍形態(例:肝細胞様胃がん、十二指腸腺がんの型別分類)の組織像と免疫フェノタイプの解明も進んでいます。
伊ヶ屋悠司教授の研究室は、脳内の神経回路が弱くランダムなシナプスからどのように高精度な情報伝達と記憶を実現するかを、生体外および生体内での高時間分解能なイメージング技術を用いて解明しています。特に、シナプス入力の再現性や dendritic フォーカスの形成、そして神経活動のモジュール的時間的構造に注目し、神経ネットワークの動的ダイナミクスを単一シナプス解像度で解明しています。また、遺伝子的にコードされたカルシウムインジケーターの開発を通じて、神経活動の高感度・高速検出も推進しています。
Huilong Yang教授の研究室では、ジルコニウム合金の微細組織制御と界面結合メカニズムの解明を柱として、合金化元素の効果や固体相拡散接合における界面反応・強化機構を詳細に解析しています。特にモリブデンの優れた強化効果や、Cr/Zry4界面におけるインタメタルリック化合物の形成挙動に注目し、原子レベルの微細構造と機械的性質の関係を解明しています。核燃料被覆材や高温構造材料の開発に貢献する高耐久性材料の創出を目指しています。
山下悠教授の研究室では、π-共有結合を有する高分子半導体の自己組織化と分子ドーピング制御を核として、高移動度で安定な有機トランジスタの実現を目指しています。特に、層状構造を形成するドナー・アクセプタ型ポリマーにおけるイオンインターリーブドーピングや、酸素安定性を向上させる新しいドーピング手法の開発が進んでいます。また、溶液プロセシングによる高品質な薄膜作製技術や、結晶性半導体の応用を活用した高感度ストレインセンサの開発も行っています。
大規模な時変天体観測と重力レンズ効果を融合した宇宙論的・天体物理学的研究を展開しています。特に、広域スキャン調査による多重像クェーサーや超新星の発見、銀河団の質量分布の高精度モデリング、そして重力レンズによる暗黒物質の制約に注力しています。近年の重力波観測との統合的アプローチや、微小質量天体のマグニフィケーション現象を用いた新規探索も進めています。
Sridhara Nayak教授の研究室は、気候変動が極端な気象現象に与える影響を、主に気候モデルと観測データを統合して解明しています。特に、温暖化に伴う水蒸気の増加が極端な降雨に与える影響(Clausius-Clapeyron関係)や、台風の強化、陸上利用変化が気温に与える影響を、地域的・季節的スケールで分析しています。日本や南アジアを対象に、高解像度気候モデルを用いたダウンスケーリング手法を駆使し、気象災害の予測とリスク評価を進めています。
Kosuke Namekata教授の研究室は、太陽型星におけるスーパーフレアの発生機構とその発生メカニズムの解明を主眼としています。特に、太陽系外の星で観測される白光フレア(WLF)とフレアのエネルギー・持続時間の相関関係を統計的に分析し、太陽フレアと共通する磁気再結合のメカニズムの普遍性を示しています。また、若い太陽型星におけるフレア・フレアに伴うフレアガスの噴出(フィラメント噴出)やコロナルマスエジェクションの観測を通じて、太陽の若年期の環境を理解する手がかりを提供しています。
Riki Toita教授の研究室は、生体材料と免疫系の相互作用に着目し、特にマacrophageのプロフィールを制御することで組織再生を促進する新規戦略を開発しています。骨や肝臓がんをモデルとして、人工アポトーシス膜模倣体や遺伝子工学的に設計されたタンパク質キャスを用いた細胞特異的ドラッグデリバリー、および生体適合性材料の表面改質技術を展開しています。特に、金属代替材料としてのPEEKの生体適合性向上や、がん治療における正常細胞へのダメージ低減を実現する画期的なアプローチが特徴です。
Mei-Fang Chien教授の研究室は、環境汚染の低減を目的としたバイオレメディエーション技術の開発を主眼としています。特に、重金属(カドミウム、ヒ素、水銀)や石油由来汚染物質の除去に効果的な微生物・植物の利用を研究しており、バイオ表面活性剤産生菌や超蓄積植物のメタボリズム・遺伝子機能解明にも注力しています。温度や環境要因が生物的修復プロセスに与える影響の解明も重要なテーマです。
Tadaki Suzuki教授の研究室は、ウイルス感染に伴う細胞膜の障害やウイルスタンパク質の機能解明を柱としており、特にS-IgAの多価構造とそのウイルス中和能の関係、ならびにJCウイルス由来のアグノプロテインが微小小管と相互作用するメカニズムを解明しています。また、SFTSウイルスの標的細胞としてのB細胞やマクロファージの同定を通じて、出血性ウイルス疾患の病態解明にも貢献しています。これらの研究は、感染症の予防・治療戦略の構築に向けた基盤を提供しています。
マーティアス・シルワムバ教授の研究室は、金属リサイクルと環境修復を柱とした持続可能なリソースマネジメントを研究しています。主に亜鉛製錬残渣や鉛汚染土壌から希土類金属や有害重金属を効率的に回収・除去する新規プロセスを開発しており、ゼロ Valent鉄やアルミニウムを用いた同時溶解・沈殿技術が特徴です。環境への影響を低減しつつ貴重な金属を回収する技術的・環境的両立性に重点を置いています。
黒田一之教授の研究室では、層状ケイ酸塩やメソポーラスシリカを基盤としたナノ構造材料の設計・合成を柱としており、特に界面官能化や自己集合を活用した新規ハイブリッド材料の創出に注力しています。層間のシリオール基を用いた官能基導入や、アンモニウム塩を用いたナノスケールのエキスフォリエーション技術により、大口径の単層ナノスケール材料の創出に成功しています。さらに、磁場誘導や界面制御を用いたメソ構造の精密制御も行い、次世代のナノ材料開発に貢献しています。
Atsushi Nakajima教授の研究室では、原子・分子レベルの微小なクラスターからなるナノクラスターの構造と電子的性質を、レーザー蒸発法と高感度分光法を組み合わせて解明しています。特に遷移金属を含む有機金属クラスター、半金属・希土類元素を含む金属-半金属クラスター、および水素結合を形成する分子集合体の精密構造と電子状態のサイズ依存性を追求しています。この研究により、ナノスケールでの物性制御と機能性材料の設計が可能になると期待されています。