東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Seita Kayukawa教授の研究室では、視覚に障がいをもつ人々の自立的な移動を支援するための知能型補助技術を開発しています。主に、周囲の歩行者をリアルタイムで認識・予測し、音声や振動で衝突リスクを事前に知らせる「BBeep」のようなスーツケース型補助装置や、自律移動ロボットを用いた案内システムの研究が進められています。特に、公共空間における盲導のためのナビゲーション支援、周囲の人々との共存を考慮した行動予測技術が研究の柱です。
砂田万三教授の研究室は、火山活動に伴う地震・津波の発生メカニズムを、長周期地震波形と津波記録を統合的に解析することで解明することを目的としています。特に、火山性のリング断層やマグマ溜まりの圧力変化が引き起こす非対称な破壊メカニズム(例:トラップドア断層)と、その地震モーメントテンソルとの関係を精密に解明しています。また、短周期津波の伝播において海水の圧縮性や地球の弾性効果が果たす役割についても、長距離伝播を想定した高精度な波動理論の構築を進めています。
Yoonhee Kim教授の研究室は、環境要因と健康の関連を解明する国際的な環境疫学的研究を主軸としています。特に気温や大気汚染が自殺行動に与える影響、および気候変動要因と感染症(マラリアなど)の発生メカニズムの予測モデル構築に注力しています。また、湖の水温分布や熱分層のシミュレーションを通じて、水質と生態系の変化の理解を深めています。
Kozo Okazaki教授の研究室は、強相関電子系における超伝導・相転移・励起状態の制御を、超高分解能レーザー角分布光電子分光法を核として研究しています。特に鉄pnict化物超伝導体における非局所的対称性や、金属-絶縁体転移の動的メカニズム、光誘発相転移の制御に注力しています。時間・エネルギー・運動量分解能を活かした実験的手法により、電子相関や励起状態のダイナミクスを解明する国際的な研究拠点です。
教授の研究室は、環境汚染の低減と持続可能な農業の実現を目的として、土壌中の病原菌やヒ素などの有害物質を制御する微生物の同定と応用を主な研究テーマとしています。特に、植物病原菌やヒ素に耐性を示す土壌細菌のスクリーニング、その生理的・遺伝的特性の解明、およびそれらを活用した生物的制御・土壌修復技術の開発に注力しています。また、気象災害のリスク評価や水logging、高潮予測モデルの構築についても、都市環境における自然災害の緩和に貢献する研究を展開しています。
Akio Takemura教授の研究室は、天然高分子やバイオマテリアルを活用した新規機能性材料の開発を主軸としています。特にアルギン酸ナノファイバーの高純度精製や、セルロースナノファイバーを用いたポリマー複合材料の設計・特性評価が特色です。また、キトサンやポリアクリル酸を用いたスマートゲルやポリマー複合体のスワエル挙動・構造制御についても、分光法や顕微鏡法を駆使した詳細なメカニズム解明が行われています。
Heecheol Kim教授の研究室は、深層強化学習と模倣学習を応用した高度なロボット操作技術の開発を主眼としています。特に、変形体の長時間にわたる器用な操作や、針金の通し作業のような高精度な操作を、人間の動作データから学習する手法に注力しています。視覚的注意( gaze)の予測を統合することで、不要な視覚的雑音を排除し、環境の複雑さに対しても安定した操作を実現する研究が進んでいます。また、力覚フィードバックを伴う操作タスクの教示手法や、二本のアームを用いた繊細な操作データセットの構築にも取り組んでいます。
安楽泰孝教授の研究室では、生体適合性を備えたナノキャリアの設計とその脳への効率的送達を目的とした超分子自己集合系の開発を進めています。特に、グルコース修飾を施したナノキャリアが血球脳障壁を効率的に通過するメカニズムの解明や、ポリイオン複合体を用いた均一で小さな膜構造体(ナノピクソーム)の自発的形成に注力しています。これにより、神経変性疾患の治療に向けた抗体や薬剤の脳内送達技術の確立を目指しています。
Ryunosuke Saiki教授の研究室は、がんゲノムの中心的メカニズムである染色体領域のコピー数変異(CNA)とがん関連遺伝子変異の同時解析に注力しています。特に、高感度な次世代シーケンシングを用いたCNA検出技術の開発と、骨髄芽腫や白血病を含む骨髄系腫瘍における変異の包括的解析を進めています。また、加齢に伴うクローン性ヘモポエシス(CH)が心血管疾患や感染症、がん発症に与える影響の解明にも貢献しています。
Joe Suzuki教授の研究室は、確率的モデルと統計的推論に基づく機械学習理論の研究を柱としています。特に、ベイジアンネットワークの構造学習や最小記述長(MDL)原理を用いたモデル選択、マーカフ連鎖を用いた遺伝的アルゴリズムの収束解析など、理論的・確率的基盤に立脚した研究が特徴です。連続変数や離散変数を問わず一貫性のある構造学習を可能にするアルゴリズムの開発や、密度関数が存在しない確率変数に対応するベイズ推定手法の構築にも貢献しています。
Takafumi Kato教授の研究室では、睡眠中の無意識的で周期的な顎筋活動(睡眠歯ぎしり)の神経生理学的メカニズムに注目し、脳波や自律神経系の変動とその関連を電気生理学的手法を用いて解明しています。特に、微小覚醒と連関する顎筋の自発的活動のタイミングや、睡眠姿勢、感覚入力の影響についての多角的アプローチが特徴です。臨床的応用を視野に入れ、歯科的負担の低減に繋がる睡眠関連疾患のメカニズム解明を目指しています。
阿部千美教授の研究室は、発達障害や児童虐待の影響が脳の構造・機能に及ぼす神経生物学的メカニズムを、画像診断(MRI)や神経内分泌・エピジェネティクス的手法を用いて解明しています。特に、家族内暴力の経験が脳の灰色 matter 体積や皮質厚さに与える影響、およびオキシトシンと社会的注視行動の関連性に注力しています。また、周辺組織と脳のエピジェネティクス的相関を解明する基盤構築にも取り組んでいます。
久川順司教授の研究室は、膵島細胞の機能障害と臓器脂肪蓄積が2型糖尿病の発症・進行に与える影響を、臨床的・画像的・細胞生物学的手法を統合して解明しています。特に膵島でのインスリン顆粒の減少やα細胞の増加、膵脂肪蓄積とインスリン分泌能の低下の関連に注目し、糖尿病の病態メカニズムの解明を進めています。また、心筋や腎臓などの臓器に蓄積する異所性脂肪が循環器疾患や代謝異常とどのように関連するのかも研究の柱です。
宮本知行教授の研究室では、半導体レーザー素子や高周波・THzデバイスの開発を柱とし、特にガイナス(GaInNAs)を用いた長波長半導体レーザーや、0.3 THz帯のレーザー素子を用いた太赫ツ光イメージング技術の実用化に向けた基盤技術の確立を進めています。また、無線給電技術の限界を補完する光学的無線給電技術や、高耐久性を有する光受光モジュールの開発にも取り組んでいます。これらの研究は、次世代通信・センシング・エネルギー技術の基盤を築くことを目指しています。
Taichi Kosugi教授の研究室は、第一原理計算を基盤とし、分子固体における電子構造と超伝導メカニズムの解明を主眼としています。特に、芳香族化合物としてのピセンやコロネンにアルカリ金属をドープした系における電子状態とその超伝導転移機構の解明を進めています。量子コンピュータを用いた量子状態の確率的準備やグリーン関数の構築手法の開発も併行して行い、量子多体系のシミュレーション技術の発展を図っています。
李冬源教授の研究室では、深層学習を活用したアクティブラーニングや時系列的ネットワークの動的構造解明を柱とした研究が進められています。特に、がんの病態解明に向けた動的遺伝子ネットワークの同定や、マルチモーダルデータ統合による感情認識の向上が目立ちます。また、太陽電池材料の効率向上や、神経腫瘍の治療標的の同定といった、医療・環境・エネルギー分野への応用も視野に研究を展開しています。
Hagiwara教授の研究室は、関節拘縮や関節周囲組織の線維化に伴う運動機能障害のメカニズムを解明することを目的としています。特に、関節固定による軟部組織の変化、特に関節包や関節軟骨の線維化・弾性変化に注目し、成長因子(TGF-β1やCTGF)の発現動態を解析しています。また、関節鏡的手術や生体組織の力学的特性評価(音速測定による弾性評価)を用いた臨床的応用も進めています。
Yasuto Kunii教授の研究室は、災害後の心のケアと神経生物学的メカニズムの両面から精神疾患の理解を深めています。特に、地震・津波・原発事故などの大規模災害が住民の心理的健康に与える影響を疫学的・臨床的に分析しており、長期的な psychosocial 支援の必要性を提言しています。一方で、チロシン酸受容体(nAChR)やPIキナーゼ経路、DARPP-32・カルシニューリン系の神経伝達物質系の機能異常に関連する分子メカニズムの解明にも取り組んでいます。
Satoshi Yasuda教授の研究室は、心房細動や虚血性心疾患を有する患者を対象とした抗血栓療法の最適化を目的としており、特にリバキサバン単剤療法の有効性と安全性を大規模臨床試験で検証しています。また、日本全国の病院データを活用した大規模リアルワールド研究を通じて、心不全や心血管疾患の治療実態を解明し、高齢化社会における医療の質の向上に貢献しています。
Ming Che教授の研究室は、光・電磁波の統合制御を基盤とし、特にテラヘルツ波の生成・指向性制御に注力した先端的光エレクトロニクス研究を展開しています。主に半導体プロセスを活用したモノリシックなInP基板上に集積化された光デバイス(UTC-PDやスロットアンテナを内蔵)を用い、光起因のテラヘルツ波発生と波束の連続指向制御を実現。また、光ファイバーやFPGAを活用した高速リアルタイム処理技術や、光波導の高効率伝送を解析する数値手法の開発も並行して行っています。