東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
神野涼美教授の研究室は、宇宙論・量子重力・トポロジカル物性の交差点に位置し、特に超対称性を含む超重力理論におけるインフレーションのメカニズムや、ランダム・サンドラム模型におけるブレーン世界の重力理論を研究しています。特に、非一様なインフレーションやローレンツ対称性の破れがもたらす宇宙論的効果、ならびに低エネルギー限界での重力の有効理論の構築に注力しています。また、LIGOを用いた重力子の量子ノイズ検出や、トポロジカルな物性系における重力の役割についても探求しており、理論的枠組みと観測的予測の接点を模索しています。
福原正彦教授の研究室は、下肢動脈疾患をはじめとする末梢動脈疾患の治療において、画像診断と介入療法の高度な統合を追求しています。特にIVUS(血管内超音波)を用いた病変評価やCO2ガイドド angiography を用いた腎動脈ステント留置術の安全性・有効性に関する研究が顕著です。長期的な血管再閉塞予防や腎機能の維持を目的とした個別化医療の実現を目指しており、臨床的エビデンスの構築に貢献しています。
Hajime Miki教授の研究室は、硫化鉱石の選別・リサイクルに向けた電気化学的・表面科学的アプローチを柱としています。特に、黄銅鉱とモリブデン鉄鉱の選別浮選における金属イオンの表面反応や、代替薬品(Na₂SO₃、MBSなど)を用いた銅の抑制機構の解明が進んでいます。また、塩化物系リーチングや微小粉末電極系を用いた溶解挙動の高精度評価など、反応機構の解明にも注力しています。
北野真一郎教授の研究室では、金属有機フレームワーク(MOFs)や多孔性協配錯体を基盤に、ガス吸着・分離、特にメタンの高効率な捕捉に注力しています。特にフッ素を導入した構造の制御や、金属イオンとリガンドの精密な組み合わせによって、微細な孔を有する安定した三次元ネットワークを設計。その結果、従来のゼオライトを凌駕するメタン密度を実現しています。
Hirata教授の研究室では、PET画像を用いたがんの生物学的特性の定量的評価に注力しています。特に、腫瘍の治療反応予測を高めるために、SUVの自動定義手法や、脳腫瘍における虚血状態の非侵襲的イメージング技術の開発を進めています。臨床応用に即した画像解析法の確立が目指されており、がん治療の個別化に貢献する研究が展開されています。
Masahiro Kajihara教授の研究室は、エボラウイルスやマーブルウイルスをはじめとするエボラウイルス科に属する病原ウイルスの病原性機構と、それらに対する免疫応答のメカニズムを解明することを主眼としています。特に、ウイルスの胞出(放出)を阻害する特異的抗体の機能や、宿主インフルエンザウイルスの環境中での持続的感染・拡散メカニズムについても、野生動物や家畜を対象とした疫学的・分子生物学的アプローチを展開しています。また、ウイルスの遺伝的多様性や媒介動物(例えばイヌモウフリネズミ)におけるウイルスの定着状況の解明を通じて、発生リスクの予測と制御に貢献する研究を推進しています。
Homma教授の研究室は、電気化学的プロセスを活用した新規材料の創出とその応用に注力しています。特に、水素発生反応(HER)における気泡挙動と微細構造の関係、ナノ構造を有するシリコン薄膜の電気化学的堆積による太陽電池材料の開発が中心です。また、高純度シリコンの精製や、表面プラズモン共鳴を応用したpHセンシング、超撥水性ガラスの創出など、エネルギー変換・環境応用に向けた革新的な表面工学技術の開発も進めています。
Yoshifumi Kasuga教授の研究室は、妊娠中の代謝異常、特に妊娠糖尿病(GDM)とその長期的影響に注目した研究を推進しています。特に、GDMの発症メカニズムや遺伝的素因、胎児への影響としてのエピジェネティクス的変化(DNAメチル化解析)の解明を柱としています。また、COVID-19パンデミック下でのGDM診断の在り方の見直しや、出産後の糖代謝異常リスクの予測因子の同定など、臨床的応用に結びつく研究も展開しています。
柴尾崎桂太郎教授の研究室は、がん免疫療法の臨床的応用とそのメカニズム解明を柱としており、特にPD-1阻害剤による免疫関連有害事象(irAEs)の予測因子や、MSI-H/dMMRやHER2-lowといったバイオマーカーを基盤としたがん治療戦略の確立を目指しています。がん患者における予後との関連や、個別化医療に資するバイオマーカーの同定、実臨床における治療実践の最適化にも注力しています。
Toru Takebayashi教授の研究室は、電磁波の健康影響、特に携帯電話利用と脳腫瘍の関連を疫学的・生物学的アプローチで解明しています。特に、頭蓋内における電波吸収率(SAR)の空間的分布を考慮した革新的な評価手法の開発が特徴です。また、運動と代謝物質の関連性についても、糖尿病や生活習慣病の予防メカニズムの解明を目指しています。
Kinouchi教授の研究室は、細胞内シグナル伝達と細胞内小胞系の機能に深く関与するATP6AP2/(P)RRの多様な機能を解明しています。特に、V-ATPaseの機能維持と、グルココルトイド受容体やFOXOなどの転写因子を介した fast に応じた遺伝子発現制御のメカニズムに注目しています。また、心血管疾疾患における(P)RRの役割や、血圧、代謝、動脈硬化への影響についての翻訳的・臨床的応用の可能性も探求しています。
伊藤慎一教授の研究室は、北西太平洋の海洋生態系と魚類の相互作用を解明することを目的としています。特に、クロマグロやサワラ、サバなどの回遊性小型回転魚類の生態・生産性に影響を与える環境要因を、生物エネルギクスモデルや環境DNA(eDNA)技術を用いて定量的に解析しています。気候変動に伴う海洋環境の変化が魚類資源に与える影響を予測するための統合的モデル開発にも注力しています。
サダフ・タイムール教授の研究室は、高等教育における持続可能性教育(HSE)の質的向上を目的として、デザインシンキングを核とした変容的学習(transformative learning)の実践的応用に注力しています。特に、デジタル環境下での教育的変容を促すための『デジタル変容的学習指導法(DTP)』フレームワークの構築と実装を、日本・ドイツの大学事例を通じて検証しています。また、パンデミック下における仮想教育の実態や若者のボランティア参加の促進要因についても、教育的・社会的視点から分析しています。
Inagaki教授の研究室は、植物の発生制御において核内での遺伝子発現の時空間的調節と、DNA損傷応答・修復機構の関連を解明することを主眼としています。特に、アラビドプシスにおける細胞分裂・分化の制御因子(TEBICHI遺伝子)や、ヒストン修飾修飾酵素が遺伝子発現に与える影響を分子遺伝学的・ゲノム解析的手法を用いて解明しています。また、エピジェネティクス的制御とゲノム安定性の関係についても、トランスポゾンのメチル化制御やDNA修復経路とのクロスロードを研究しています。
福島晋義教授の研究室では、金属材料の微細組織と変形挙動の関係を、実験・数値解析・マルチスケール解析を統合して解明しています。特に、多結晶金属の界面での変形不適合性や、Mg合金微細管のダイレス引抜きプロセスにおける加工メカニズムに注力しており、生体適合性・生分解性を有する金属材料の成形制御を目的としています。
萩原康弘教授の研究室は、がん治療における質問紙評価と生存期間の統合的解析を柱とし、特にQoL(生活の質)の指標を臨床試験データから的確に推定するための統計的アルゴリズム開発に注力しています。特にEORTC QLQ-C30 や FACT-G から EQ-5D-5L インデックスを生成するマッピング手法の妥当性と性能向上を追求しており、コスト効果分析への応用が目指されています。また、疫学的・臨床的データ解析におけるリスク差推定や、modified Poisson回帰を用いた適合度検定の開発を通じて、疫学的因果推論の信頼性を高める統計的手法の構築にも貢献しています。
Yuki Noguchi教授の研究室は、音響・弾性波の制御を目的としたメタサーフェスやメタマテリアルの最適設計に注力しています。特に、レベルセット法を用いたトポロジー最適化により、低周波数音波を効率的に変換・制御する構造の創出を進めています。また、音響-弾性結合系における負の体積弾性率の実現や、サブウェーブル長の音響バンドギャップの設計にも取り組んでいます。
武田徳景教授の研究室は、飲料水や下水に含まれるウイルスの感染性を的確に評価するための新規分析技術の開発を柱としています。特に、ウイルスのキャプシドの完全性を検出するRT-qPCR技術(例:SD-CDDP-RT-qPCRやEMA-RT-qPCR)を応用し、感染可能なウイルスと不活化されたウイルスを区別する手法の確立を目指しています。また、ウイルスの濃縮過程における腐植酸の干渉や、ナノ多孔質炭素を用いたウイルスの効率的除去技術の開発も進めています。
M. Tanaka教授の研究室は、トポロジカル物性とスピントロニクスを柱とした物性科学研究を展開しています。特に、磁気的・トポロジカルな性質を示す新規材料(例:磁性ウェイル半金属、ケイゴン格子を有する層状化合物)の創出とそのスケーリング・スケール制御に注力しており、2次元・薄膜材料の合成と物性評価を核としています。量子ホール効果における電子相関や対称性の自発的破れ、非局所輸送現象を通じた純粋スピン電流の生成・検出など、量子物性の基礎を解明する研究が進んでいます。
Kitada教授の研究室では、酸化チタンをはじめとする機能酸化物のナノ構造制御と、アルミニウム・マグネシウムを含む金属の室温電気析出技術に注力しています。特に、マクロな多孔質構造を有する導電性チタン酸化物の創製や、非水系電解質を用いた非枝晶性金属析出のメカニズム解明が特色です。これらの研究は、次世代のエネルギー変換・貯蔵デバイス、例えば固体電池や電解コンデンサの材料開発に貢献しています。