東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Md. Habibur Rahman教授の研究室は、主にバングラデシュの森林地域における気候変動適応、持続可能な資源利用、および森林ガバナンスを柱とした環境・社会統合的研究を推進しています。特に、先住民族コミュニティの森林依存生活と気候変動への対応戦略、家庭庭園の生物多様性価値、REDD+政策の現地実装状況を対象としており、地域住民の知恵と科学的知見の統合を重視した実証的研究が特徴です。
Yusuke Tsutsui教授の研究室は、有機半導体材料の分子構造と集合体状態が電荷輸送特性に与える影響を、時間分解マイクロ波導電率法を核に解明する研究を展開しています。特に、分子配列の制御が高移動度を実現する鍵であることを示し、有機トランジスタやレーザー素子への応用が期待されます。また、キラル材料やAIE活性分子を用いた光機能性材料の開発や、動的ドーピング過程のリアルタイム観察にも取り組んでいます。
Michio Murakami教授の研究室は、環境中の有害化学物質、特にフルオロカボン酸類(PFSs)の環境挙動と健康影響を解明することを主眼としています。地下水や河川、下水処理水を対象にした分析を通じて、これらの物質の広範な環境汚染状況を明らかにしてきました。また、福島原発事故後の被ばくリスクコミュニケーションや、健康リスクの評価・伝達のあり方についても、医療・公衆衛生的視点から革新的な研究を展開しています。
神岡正博教授の研究室では、再生医療に応用可能な細胞工学的技術の開発を柱として、特にセルシートエンジニアリングや細胞の脱分化制御、自動化されたバイオプロセスシステムの構築に注力しています。培地の表面特性や酸素状態の制御によって細胞の状態を精密に制御する研究が進められており、ヒト由来の線維芽細胞、筋芽細胞、表皮細胞を用いた長期的で安定した細胞増殖・操作技術の確立を目指しています。また、リアルタイムでの細胞増殖モニタリングや閉鎖型バイオリアクターによる清浄なセルカルチャー環境の構築も重要な研究テーマです。
石原栄教授の研究室では、非局所的非線形応答理論を基盤とし、ナノスケールの励起子系における内部電場の空間的構造とその共振増幅効果に注目した研究を展開しています。特に、超薄膜における非局所効果に起因する二重共鳴による非線形光学的応答のサイズ依存性の異常な増幅現象を理論的に解明しており、Frenkel励起子系の非局所的相互作用とマクスウェル・シュレーディンガー系の自己無撞着な解法を用いた解析が特徴です。
井上俊義教授の研究室では、銅ポリペプチド酵素の構造と電子移動機構に注目し、ブルー・サイト・カルボキシル酸化酵素やプラストサイトシン、パセウドアズールインの結晶構造を高分解能で解明しています。特に、銅イオンの配位環境の微細な違いが色や電子伝達能に与える影響を、X線結晶構造解析を基盤に解明しています。この研究は、微生物の窒素代謝や光合成の電子伝達機構の理解に貢献しています。
Tani教授の研究室は、有機ケミストリーと触媒反応の分野において、CO2を効果的に利用した新規合成手法の開発を柱としています。特に、銅触媒を用いたCO2のシリル化・還元反応により、アルケンやケトンを効率的に機能化する反応系を構築。また、金属フリーの有機分子における室温燐光発光とその機械刺激応答性の制御にも革新的な貢献をしています。
山中一郎教授の研究室では、電気化学的酸素還元反応を応用した効率的で安全な過酸化水素の連続合成に注力しています。特に、固体高分子電解質を用いた電解法により、中性の過酸化水素水溶液を8 wt%まで高濃度で効率的に生成する技術を開発。また、有機ハイドライドとしてのトルエン/メチルシクロヘキサン系の水素貯蔵技術との統合的アプローチも展開。
Takao Shimizu教授の研究室は、神経内分泌系やシナプス伝達におけるエイコサノイドの機能、特にその代謝と受容体の解明を柱としています。また、酸化ハフニウムを基盤とする酸化物半導体薄膜の発電特性や、スピンオーバーラップを示す強誘電体の結晶構造制御にも注力しています。特に、Y-doped HfO2薄膜における強誘電性とフェロエレクトリックドメインの制御に関する国際的知見を築いています。
本研究室では、高温域(400〜600℃)で効率的な熱エネルギーを長期にわたり蓄えることを目的として、酸化カルシウム/水酸化カルシウム/水反応系を用いた熱化学エネルギー貯蔵技術の実用化に向けた材料開発を進めています。特に、反応床内の熱伝導性を向上させるためにシリカカーバイド/シリコン(SiC/Si)フォームを用いた複合材料の開発を重点的に行っています。反復反応による粉体の凝集や活性度の低下といった課題を解決し、高効率で安定したエネルギー貯蔵を実現する新規材料の創出を目指しています。
三井泉教授の研究室は、分子クラスターおよび金属酸化物クラスターの構造・電子状態・光励起挙動を、質量分析法や光電子分光法を用いて精密に解明する研究を展開しています。特に、水和金属イオンクラスター(例:Mg⁺(H₂O)ₙ)の光解離挙動や、アンモニアクラスターにおける多光子イオン化・解離ダイナミクスの解明が顕著です。また、遷移金属酸化物クラスターの安定構造と電子的性質のサイズ依存性についても、イオン Mobility MS や負イオン光電子分光法を応用した独自の研究を進めています。
Yabe教授の研究室は、自然災害後の健康影響に注目し、特に若年層のスポーツ指導者によるいじめや身体的・精神的虐待の特徴を解明する研究を推進しています。また、東日本大震災に続く被災者を対象に、睡眠障害、腰痛、筋骨格系疼痛、身体機能低下の関連を縦断的・疫学的手法で解明しています。主な目的は、災害後の健康リスクを早期に特定・予防するための科学的根拠を提供することです。
Kiyoshi Kanie教授の研究室では、無機酸化チタンや金属ナノ粒子を用いた新規有機・無機ハイブリッド材料の設計とその自己集合挙動に注目し、ナノスケールでの秩序構造形成とその動的機能化を追求しています。特に、粒子の形状・表面機能の制御により、熱的液晶性を示すハイブリッド材料の創出を実現しており、ナノ粒子の配列制御が新しい機能性材料の開発に応用可能であることを示しています。
Haibo Zhang教授の研究室は、機械学習のプライバシー保護とセキュリティに焦点を当てた先端的研究を推進しています。特に、ユーザーの削除要請に応える「機械学習におけるアンマスティング(機械抹消)」や、敵対的攻撃に対する耐性を持つ画像分類モデルの設計が主な研究テーマです。また、ソフトウェア開発におけるコードクローンの検出や、産学連携による職業教育の実践的モデル構築についても幅広く研究を展開しています。
Ebihara教授の研究室は、食道がんをはじめとする消化器がんの発症メカニズムと治療戦略の解明を柱としています。特に、細胞周期調節因子(E2F-1)や神経関連タンパク質(DARPP-32)のがん内での役割を分子レベルで解明しており、がんのバイオマーカーとしての可能性を追求しています。また、最新のロボット手術技術を用いた内視鏡的・外科研修の実践的応用も進め、臨床応用に直結する研究を展開しています。
Seiichi Watanabe教授の研究室では、ナノ材料の創製とその応用に焦点を当てた先端的研究が行われています。特に、溶液プラズマ法を用いた酸化チタンナノ粒子の合成や、レーザー誘起ナノ構造の自己組織化メカニズムの解明が進んでいます。材料の表面・界面における原子配列や反応機構の解明を通じて、太陽光利用効率の向上や新規ナノ材料の設計に貢献しています。
山内太郎教授の研究室は、発展途上国や都市スラム地域を対象とした栄養・健康格差の解明を柱としています。特に水・衛生・清掃(WASH)要因が子供の栄養状態や下痢の発症に与える影響を、家庭環境、個人の衛生行動、知識・意識の観点から多角的に分析しています。また、都市化が進む地域における下水処理や衛生インフラの実態把握も行い、政策的インサイトを提供することを目的としています。
ヴィガン・メンサ教授の研究室は、主に南極圏および西太平洋の海洋循環と水塊の変動に焦点を当てた研究を行っています。特に、氷棚下の融解メカニズムや、海底地形に起因する深層水の輸送、さらには海洋観測技術(CTDやPIES)のデータ補正手法の開発にも取り組んでいます。これらの研究を通じて、気候変動に伴う海洋循環の変化や、栄養塩・鉄の供給メカニズムの解明を目指しています。
細胞の物理的性質に着目したマイクロフルイディクス技術を基盤とし、がんの早期モニタリングやがん細胞の個別解析を実現する新規デバイスの開発を進めています。特に、がん細胞のサイズや変形性の違いを活用したCTC(循環がん細胞)の高感度・高純度回収技術や、単一細胞レベルでの遺伝子解析を可能にするマイクロフルイディクス・マルチプレックス技術の開発が柱です。臨床応用に向けた迅速かつ非破壊的な細胞分離・同定手法の確立が、がん治療の個別化を支える基盤となっています。
Kitakata教授の研究室は、心不全やがん治療に伴う心毒性のメカニズム解明に注力しており、特にドキソルビシン誘発性心毒性におけるアポトーシスやフェロプトーシスといったプログラムされた細胞死の分子機構を解明しています。また、肥満・糖尿病に伴う収縮機能保存型心不全(HFpEF)の病態において、代謝性炎症(metainflammation)やIRE1α-Xbp1sシグナルの機能障害の役割を解明し、新規治療薬(イメグリミン)の効果を評価しています。さらに、心不全患者における予後予測や終末期医療の意思決定支援(ACP)のあり方、睡眠時低炭素血症の影響など、臨床的課題に根ざした多角的アプローチをとっています。