東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Toshihira Irisawa教授の研究室は、炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)の機械的・摩擦的特性と、リサイクル技術の開発を柱としています。特に、ポリエーテルスルホン(PES)やポリイミド系樹脂を用いたCFRTPの高強度化と界面結合のメカニズム解明、ならびに廃棄CFの再利用による高導電性炭素複合材料の創出を目的としています。また、ナノファイバー・カーボンナノチューブ・カーボンファイバーを添加したポリマー繊維の摩耗抵抗性向上に関する基礎的研究も進んでいます。
田中智義教授の研究室は、非小細胞肺癌をはじめとする呼吸器腫瘍の個別化医療を推進する研究を展開しています。特に、がん細胞のDNA修復酵素の発現状態が化学療法感受性に与える影響を免疫染色とMTT法を用いて解析しており、治療選択のバイオマーカーの確立を目指しています。また、PET画像のSUVmaxと腫瘍の生物学的特性(Ki-67やVEGF発現)の関連や、EGFR変異状態の再発肺癌における治療意義の解明も重要な研究テーマです。
Shigeto Yamasaki教授の研究室は、高周波度耐熱合金やフェライト系鋼を対象に、添加元素の影響や微細組織制御が機械的性質に与える影響を、三次元微細組織観察やクリープ挙動評価を用いて解明しています。特に、選別レーザー溶融(SLM)による新規アルミニウム合金や高窒素フェライト鋼の開発、クリープ変形挙動と微細構造の関係に注力しています。電子バックスクattering回折(EBSD)やECC画像を活用した三次元不純物・ミスオリエンテーション解析により、微視的メカニズムの解明を進めています。
Ahmed M.S. Mohammed教授の研究室は、大学と都市の相互作用に注目し、特に大学キャンパスの立地・開口性が都市の空間的・経済的発展に与える影響を、空間構造解析(スペースシンタックス)や都市シミュレーションを用いて定量的に解明する。主に福岡市を事例に、ゲート型キャンパスとオープンキャンパスの比較分析から、都市化プロセスへの影響要因を明らかにしている。また、公共空間の安全性や市民参加の在り方についても社会的要因と空間的要因の両面から探求している。
高効率有機発光デバイスの実現を目指し、イridium錯体やTADF発光体を用いた発光メカニズムの解明を進めています。特に、三重状態励起子のエネルギー移動・閉じ込め、および非放射的過程の制御に注目し、発光効率の向上に寄与する材料設計の基盤を構築しています。また、有機半導体における励起子ダイナミクスやフラクタルなブリンクイング挙動のメカニズム解明にも取り組んでいます。
Matoba教授の研究室は、北極圏の氷雪環境と大気化学の相互作用を解明することを主眼としています。特に、北西グリーンランド氷床における雪pit観察、アイスコア採取、自動気象観測(AWS)を統合した長期的現場観測を通じて、気候変動の痕跡を解明しています。また、塩化物イオンやハロゲンの蓄積、融氷プロセス、降雪と表面エネルギー収支の変化に関連する物理的・化学的メカニズムの解明にも取り組んでいます。
当研究室は、糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性などの網膜疾患における炎症反応と血管新生のメカニズムに注目し、特にVAP-1やMMP-2、MT1-MMPといった関連因子の役割を解明しています。特に、白血球の血管透過と炎症性浸潤を制御する分子機構の解明を進め、眼内炎症疾患の新たな治療標的にする研究を展開しています。また、代謝症候群に伴う網膜障害の病態をリアルな動物モデルで解明する独自のアプローチも特色です。
Watanabe教授の研究室は、脳の発達と機能を解明するため、ニューロン内での受容体・酵素の発現と局在を分子神経生物学的手法を用いて解析しています。特にNMDA受容体のサブユニット発現の発達的変化や、2-AGを介したシナプス可塑性のメカニズム、ならびにアセチルコリンの非シナプス的シグナル伝達の細胞内局在を解明しています。これらの研究は、認知機能や神経疾患のメカニズム解明に貢献する基盤を提供しています。
Koji Yamazaki教授の研究室は、酸性飲料における微生物的劣化の原因となる好熱好酸性菌、特にアリシクロバシルス・アシドオルティレストリスの同定・同定法の開発や、その耐性機構、ならびに抗菌性ペプチド(ピシコシンCS526など)の分子機構を解明する研究を展開しています。特に、RT-PCRを用いた迅速特定法や、細菌性ヘリオシンのN末端配列の特異性に関する独自の知見が顕著です。また、菌体の耐熱性に及ぼす二価金属イオンの影響についても、他のバチルス属とは異なる特徴を明らかにしています。
Victor Parque教授の研究室は、グラフ理論と最適化の分野において、特にグラフの効率的・一意的表現と、自律移動ロボットのナビゲーション最適化を柱としています。グラフの整数化による簡潔かつ一意な符号化技術や、差分進化を用いたロボットの滑らかな経路計画手法を展開しており、実世界のロボットデータを基にした実用的で計算効率の高いアルゴリズムの開発が特徴です。また、PID制御の自己適応的チューニングに関する研究を通じて、制御と最適化の統合的アプローチにも貢献しています。
Seung-Taek Lim教授の研究室は、運動科学と代謝・老化関連疾患の予防を柱とした多角的アプローチをとっています。特に、睡眠の質やリズム型(朝型・夜型)がアスリートのパフォーマンスに与える影響、メタボリックシンドロームのリスク要因と中・高強度運動の関連、加齢に伴う筋力低下(サルコペニア)やβ細胞機能の低下のメカニズム解明に注力しています。また、運動介入が予備糖尿病状態の高齢者における認知機能のバイオマーカーに与える影響についても、運動種別(有酸素・抵抗運動)の違いを明らかにしています。
Milad Delfan Azari教授の研究室では、超新星爆発のメカニズムに深く関与するニュートリノのフラバー変換(特に高速二体的変換)の動的挙動を、高精度なボルツマン中性子放射流体力学シミュレーションを基盤に解明しています。特に、ニュートリノのエネルギー・フラバー分布の時間的・空間的変化が、超新星の爆発ダイナミクスや中性子星形成に与える影響を、次世代の数値シミュレーションと理論解析で追求しています。
Masaki教授の研究室は、主に呼吸器疾患およびアレルギー疾患のメカニズム解明と、それらに対する革新的なデジタル治療法の開発を柱としています。特に、スマarthoneアプリを活用した喫煙離脱支援療法(CASC)の長期的有効性や、ウイルス感染における嗅覚・味覚障害とウイルス負荷の関連、さらには生物製剤の副作用としての好酸球性肺炎の報告など、臨床的・分子的アプローチを融合した研究を推進しています。また、IL-23の臓器特異的役割解明を通じて、アレルギー反応の制御メカニズムの解明にも貢献しています。
Hiroshi Kobayashi教授の研究室は、がん治療におけるバイオマーカーの評価と個別化医療の実現を目指しており、特に腫瘍の予後予測や治療反応のバイオインformat的解析に注力しています。ROS測定法のばらつきを解明する研究や、軟部肉腫の予後因子、神経芽腫様肉腫(MPNST)におけるNTRK遺伝子再配列の同定など、臨床的意義の高い分子標的治療の可能性を追求しています。また、画像誘導手術や腫瘍の生物学的特性解明を通じて、患者の生活機能を損なわず治療を実現する戦略の開発を進めています。
玉田隆史教授の研究室では、数値積分や確率的最適化の分野に焦点を当て、特に準モンテカルロ法(QMC)の理論的・応用的展開を主な研究テーマとしています。高次元積分における収束速度の向上を図るため、ランダムにスクリューされた高階デジタルネットや、メディアンによる推定統合手法の構築を進めています。また、炭素隔離や実験計画最適化など、環境・エネルギー分野の実問題にも応用を広げており、理論と応用の融合を重視した研究が特徴です。
田島義光教授の研究室は、高潮・波浪災害のメカニズム解明とその予測・評価を柱としています。特に、台風による高潮の実地調査と数値モデルを融合した波浪・水位変動の解析が特徴で、沿岸域の災害リスク低減に資する実践的で高精度な予測手法の構築を目指しています。また、衛星画像を用いた海岸線モニタリング技術の開発も進めており、災害後の被害評価や持続可能な海岸管理に貢献しています。
柴尾賢治教授の研究室は、放射線検出と画像診断技術の高度化を目的として、特にPETおよびSPECTを応用した高感度・高空間分解能の核医学イメージングシステムの開発を主な研究テーマとしています。時間超過法(ToT)とPWMを組み合わせた高集積・低消費電力のフロントエンド回路技術、およびインジウム111を用いた二重ガンマ線連続放射を利用した時間・空間相関型イメージング手法の開発が進んでいます。また、NVセンターや核スピンを用いた量子センシングの応用も視野に入れた、次世代の分子イメージング技術の創出を目指しています。
広瀬和孝教授の研究室は、細胞内輸送の分子機構に注目し、特に微小小管をトラックとするモーターたんぱく質(キネシン・ダイニンスーパーファミリー)が細胞小器官やシナプス小胞を正確に運搬するメカニズムを解明しています。特に神経細胞におけるシナプス可塑性やニューロンの形態形成に関与する輸送機構に焦点を当て、電気的・分子的要因が神経回路形成に与える影響を細胞骨格と連携して解析しています。電子顕微鏡技術を駆使した高解像度な構造解析により、細胞内輸送の「仕組み」と「構造的基盤」を一体的に解明する独自のアプローチを展開しています。
Ueno教授の研究室は、消化器がん、特に低直腸がんにおけるリンパ節転移のリスク要因と予後に関する臨床的・疫学的解析を柱としています。特に、術施行後の局所再発を予防するためのリンパ節郭清戦略の最適化や、免疫チェックポイント阻害剤に伴う重篤な副腫瘍症候群(例:膵炎)の報告も含め、がん治療における治療関連有害事象の解明を進めています。また、非アルコール性脂肪肝疾患に起因する肝細胞癌の発症メカニズムや、画像誘導放射線治療(SBRT)の有効性についても臨床的エビデンスの構築を目指しています。
Mizuochi教授の研究室では、窒素バッド欠陥を有するダイヤモンドや炭化シリコンなどの半導体欠陥を用いたスピン量子系の制御と応用を主な研究テーマとしています。室温でも安定した量子もつれ状態を実現するための核スピン系のコherentlyな制御技術を開発しており、量子情報処理や高感度スピンセンシングへの応用を目指しています。特に、電子スピンと核スピンのハイパフォールドカップリングを活用した、室温でも持続する高品質な量子もつれ状態の生成とそのダイナミクスの解明が中心です。