東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Hui Ming Khoo教授の研究室は、てんかんやパーキンソン病をはじめとする神経疾患における脳機能の非侵襲的評価に注力しています。特に、EEG-fMRIを用いた脳内電気活動と血流反応の関連解析により、てんかんの発作巣や間欠的電気的異常(IED)の起源を特定する画期的な研究を展開しています。また、立体的脳波記録(SEEG)の臨床的応用や、正常圧水頭症におけるデフォルトモードネットワークの変化の解明も進めており、神経外科的治療の精度向上に貢献しています。
Sato教授の研究室は、粒子・重イオン輸送シミュレーションを基盤とし、特に宇宙線や放射線の環境評価、医療・航空分野における線量評価を主な研究テーマとしています。PHITSコードの開発・改良を通じて、高精度な放射線輸送シミュレーション技術を確立しており、宇宙空間から地上までの放射線スペクトルの即時推定モデル「PARMA」の構築にも貢献しています。また、医療用放射線治療や半導体デバイスのソフトエラー評価など、実社会応用に直結する研究が特徴です。
Hideaki Sakai教授の研究室は、強相関電子系やトポロジカル物質を対象とした物性物理学を柱としており、特に反強磁性体やMott絶縁体における磁気秩序と電子秩序の相互作用、ならびにそのトポロジカルな量子輸送現象の解明を進めています。Diracフェルミオンを示す物質における量子ホール効果の制御や、磁性と誘電性の相関が顕著に現れる酸化物系材料の発見が主な成果です。また、骨の破壊機構を解明する細胞生物学的アプローチも併行して展開しており、物性と生命現象の交差点を探索しています。
是枝畑教授の研究室は、制御理論と最適化の融合を軸に、通信遅延や不確実性を伴う分散型最適化問題、特にヒューマン・ドローン連携やHVACシステムにおけるエネルギー管理を対象としています。特に、パスファシリティ理論を応用した安全で安定な制御則の設計が特徴で、ドローンネットワークの監視・探索、ヒューマン・スワーム連携、建物間の分散エネルギemanagementなど、実社会応用に強い制御システムの構築を目指しています。
Motoki Sakaguchi教授の研究室では、ニッケル基超合金の疲労挙動、特に単結晶超合金における疲労き裂伝ぱのメカニズムと微視的メカニズムの解明を主な研究テーマとしています。温度依存性や微細組織(ラフト構造、γ'相の形状)が疲労き裂伝ぱに与える影響を実験的・数倞性にわたり解明しており、特に高温域での熱機械的疲労や近閾値域でのき裂伝ぱ挙動に注力しています。実機部材からの微小試料を用いた実験的手法の開発も進めており、実用的応用に結びつく材料挙動の予測技術の構築を目指しています。
教授の研究室は、高温・高速な冷却媒体を用いる原子炉の熱・力学的挙動を解明することを柱としています。特に、液体金属冷却炉における低流量下の熱伝達特性や自然循環の安定性、ならびに炉の内在的安全性を評価するための熱・力学・核計算の連成解析に注力しています。実験的・数値的アプローチを併用し、次世代炉の設計・安全評価に貢献する研究が進められています。
Kuniyuki Kakushima教授の研究室では、スパッタリング法を用いた酸化物半導体やスカンジウムドープ窒化アルミニウム薄膜の結晶構造と電気的特性の制御を柱として、フェロエレクトリック特性を有するナノスケール薄膜の開発を進めています。特に、室温成膜で高い極化強度を示すAl₀.₇₈Sc₀.₂₂N薄膜の実現や、MFMキャパシタにおける耐久性と性能の両立に向けた材料設計が特徴です。また、高kゲートオキサイドや界面反応のXPSを用いた精密な化学状態解析も行い、次世代半導体デバイスの基盤技術の確立を目指しています。
中村伊都朗教授の研究室は、遷移金属触媒を用いた新規求核的反応とその応用に焦点を当てており、特にパルプ・パルミット系反応や金・白金触媒を用いたサイクル化反応の開発が特徴です。メチレンシクロプロパンやアルキン誘導体を用いた高効率な五員環化合物の合成法が多数報告されており、硫黄含有ヘテロアレーンやベンゾチオフェン誘導体の原子経済的合成を実現しています。また、反応機構の解明と、反応選択性の制御にも注力しており、医薬品や機能性材料に応用可能な新規合成戦略の構築を目指しています。
福室知輝教授の研究室では、酸化物半導体に遷移金属をドープした磁性半導体(DMS)の創製とその磁気的・電子的性質の解明を主な研究テーマとしています。特に、室温で安定したフェロ磁性を示す酸化物半導体の開発や、電場による磁化制御技術の確立を目指しており、次世代のスピンエレクトロニクスデバイスの実現に貢献することを目的としています。また、組成スプライス法や高感度磁気測定技術を用いた相図の迅速構築も進んでいます。
後藤正文教授の研究室は、主に生体適合性材料や生体分子の反応機構に注目し、特に臓器移植における急性炎症反応「IBMIR(インスタント血液媒介炎症反応)」のメカニズム解明と制御に取り組んでいます。特に、豚由来膵島細胞をヒトに移植する際の免疫応答を抑制する新規薬剤(LMW-DSやコンプレスタチン)の開発が目立ち、臨床応用に向けた基盤を構築しています。また、金属ローティン酵素阻害剤の開発や金属錯体の反応機構の解明にも貢献しており、医療応用に結びつく化学的知見の提供を目的としています。
Kanjuro Makihara教授の研究室は、振動制御とエネルギー回収を統合したスマートマテリアル技術に焦点を当てています。特に、圧電素子を用いた半主動的制振技術や、エネルギー効率の高いエネルギー回収回路(SSHI)の開発が中心であり、実用的で高効率な振動エネルギー変換と構造振動の抑制を実現しています。近年は、自己センシング制御技術の確立により、外部センサを不要とした高信頼性な制御システムの構築にも貢献しています。
Nonomura教授の研究室は、数値流体力学と音響場の数値シミュレーションを柱として、超音速流れや境界層の非定常的挙動、ならびにその発生する音響波の発生・伝播メカニズムを解明することを目的としています。特に、高精度な差分スキーム(WCNSやWENO)の開発と、音響波の直接的評価・分離に向けた動的モード分解(DMD)手法の革新を進めています。これにより、騒音発生源の特定や、騒音低減に向けた設計指針の構築が可能になります。
教授の研究室は、主に成層火山の噴火メカニズムとその噴出物である火山灰(テフラ)の地球化学的・岩石学的特徴に注目し、広域に分布するテフラ層を年代学的・地層学的に解明する研究を展開しています。特に、日本列島に広がる新生代のテフラ層の識別と地層的相関を目的とした、微細なガラス片やフェロマグネシウム鉱物の屈折率測定や、テフラ層の土壌母質としての役割に関する研究が特徴です。また、テフラを用いた地層年代測定や、火山活動と気候変動の関連解明にも貢献しています。
稲井教授の研究室は、インフレーション理論と重力波の観測を結ぶ新しい分野に焦点を当てており、初期宇宙における原始ブラックホールの形成と、それに関連するスカラー誘導重力波(SIGW)の理論的・数値的解析を主な研究テーマとしています。特に、非ガウス性を有する原始密度揺らぎが重力波スペクトルに与える影響を精密に評価し、LIGO-Virgo-KAGRAの観測データと照らし合わせた制約解析も進めています。また、定数ロールインフレーションにおける双対性や非ガウス性の構造解明にも貢献しています。
井上俊義教授の研究室では、星形成の初期段階における磁気力学的不安定性や衝撃波の役割に注目し、分子雲の形成・崩壊・フィラメント構造の生成を3次元MHDシミュレーションを用いて解明しています。特に、衝撃波と分子雲の相互作用がもたらす乱流・磁場増幅・重力収縮のメカニズムを、放射冷却・化学反応・熱伝導を含めた高精度な数値シミュレーションで解明しています。また、磁場の影響が星形成に与える役割を、観測と数値計算を融合して解明する国際共同観測プロジェクト(BISTRO)にも参加しています。
長野武史教授の研究室は、高分子の相分離挙動や溶液中におけるポリマーのサイズ・構造の揺らぎを、理論的・実験的アプローチで解明しています。特に、ポリマー混合系におけるスピンodal分解の動態や、ゲストポリマーがホストポリマー鎖に与える影響を、blobモデルや除外体積パラメータの縮約を用いて解析しています。また、液晶ディスプレイの高速応答化を目的とした駆動方式の開発や、バイオマクロ分子の構造機能関係についても、化学的置換実験を組み合わせた研究を展開しています。
Tadaka教授の研究室は、高齢期における認知症の進行予防や社会的孤立の軽減を目的としたグループケアプログラムの開発・評価を柱としています。主にアルツハイマー病や血管性認知症を患う高齢者を対象に、想起療法や現実指向ケアを組み合わせた介入プログラムの有効性を、ランダム化比較試験を用いて検証しています。また、地域住民の自己効力感や社会参加意欲を測る尺度の開発や、家族構成別の孤立要因の解明にも取り組んでいます。
Kenji Ogawa教授の研究室は、脳の運動制御と知覚統合の神経基盤を、主にfMRIを用いた機能的脳イメージング手法で解明しています。特に、自己生成運動と外部誘導運動の内部モニタリングの違い、視覚的ズレに対する感覚運動学習の適応メカニズム、そして文脈に忺った意味理解の神経基盤を研究しています。言語理解や運動制御における多言語的・多モodalな脳活動の共通基盤の解明にも注力しています。
東野智史教授の研究室は、代謝異常と骨・靭帯の異形成に関連する疾患、特に後縦靭帯石灰化症(OPLL)や黄色靭帯石灰化症(OLF)の発症メカニズムに注目しています。特に、肥満、脂質代謝障害、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)がOPLL/OLFの重症度に与える影響を、画像診断と臨床データを統合して解明しています。また、性ホルモンや脂質トランスポーティングタンパク質が卵母細胞の脂質蓄積に与える影響についても、エイドのモデルを用いて基礎的メカニズムの解明を進めています。
Masaharu Yoshioka教授の研究室は、情報検索・自然言語処理の分野に焦点を当てており、特に法律文書の意味的包含関係の判定や、複数のニュース記事からの要約生成、Booleanクエリの最適化といった、情報抽出と意思決定支援を目的とした研究を進めています。BERTを活用した深層学習ベースのアプローチに加え、データ拡張やイベント間の類似性を活用した情報統合手法の開発が特徴です。また、ユーザーの情報ニーズを的確に表現するクエリ生成技術の確立にも貢献しています。