東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Shoji Kawakatsu教授の研究室は、消化器がん、特に胃がんや胆道がん、結腸がんに伴う肝転移や胆管転移の治療戦略に注力しています。特に腹腔鏡下手術や同時切除の安全性・有効性の検証が中心であり、術後の合併症や予後に与える影響を精査することで、高リスク患者に対する手術の妥当性を示しています。また、希少な転移例の報告を通じて、がんの生物学的挙動や治療タイミングの意義についても深く探求しています。
済田教授の研究室は、ポルフィリン類を核とした新規有機機能分子の合成とその機能解明を主軸としています。特に、縮合型ポルフィリン(サブポルフィリン)や拡張ポルフィリンの新規合成、ならびにその金属錯体や光学・非線形光学特性の解明が進んでいます。また、アザ-BODIPY誘導体を用いた高量子収率発光材料の開発や、近赤外領域への吸着・発光制御のための分子設計にも取り組んでいます。
森崎正之教授の研究室は、人為的騒音が野生動物の行動や生態に与える影響を、実験的・フィールド的アプローチを通じて解明しています。特に、音響マスキングや注意の散漫、騒音への回避行動が捕食行動に与える影響を、オオブタネコ、カエル、オナガドリなど多様な種を対象に研究しています。また、都市化や交通騒音が生態系全体に及える影響を、種の多様性や移動行動の観点から評価しています。
Satoshi Tsuneda教授の研究室では、微生物の細胞表面特性やバイオフィルム形成に寄与する胞外多糖類(EPS)の役割を、廃水処理における細菌の付着・凝集機構の解明を通じて研究しています。特に、好気的条件下での窒素変換(アンモニア酸化・亜硝酸酸化)を担う硝化グランウルの構造と機能、およびその形成を促進するEPSの特性に注目しています。また、腸内微生物叢と宿主の上皮バリア機能の関係についても、炎症性腸疾患のメカニズム解明を目的としたマイクロバイオーム・メタボローム解析を実施しています。
Yukihiro Yoshida教授の研究室は、機能性イオン液体(IL)の設計・合成ならびにその物性・応用に焦点を当てた研究を推進しています。特に、金属錯体を含む新規イオン液体や、磁気・発光機能を有するパラ磁性イオン液体の開発、さらにはMOFなどの多孔性フレームワークにイオン液体を封入したハイブリッド材料の創出が特徴です。これらの材料は、固体電解質や次世代エネルギー変換デバイスへの応用が期待されており、物性と構造の相関関係を解明する基盤的研究も進められています。
Myeong-heom Park教授の研究室では、高強度鋼の微細組織制御とその力学的挙動の解明を柱として、特に双相鋼(DP鋼)における微細組織の最適化が強度と延性の両立に与える影響を、高精度なデジタル画像相関(DIC)法や微細組織解析を用いて研究しています。特に、フェライト相のナノ・マイクロ構造化とマルテンサイト相の制御を通じて、大規模な工業的応用に適した高強度で延性に優れた鋼材の開発を目指しています。また、超微粒子化されたフェライト組織の形成メカニズムや、反復熱処理と冷間加工を組み合わせた新規プロセスの開発も進んでいます。
Ryota Sakamoto教授の研究室は、分子ベースの2次元ナノスケール材料の設計・合成に注力しており、特に有機配位子と金属イオンを用いたbottom-upなナノシートの開発を主なテーマとしています。光機能を内蔵したbis(dipyrrinato)zinc(II)複合体を基盤とした高機能ナノスケートの創出と、その太陽電池や光触媒応用への展開を進めています。また、界面反応や自己集合による精密な構造制御技術の確立にも貢献しています。
中庵教授の研究室は、認知行動と生理的反応の関連を解明するため、眼動態・瞳孔反応・瞬きといった生体反応を用いた認知的負荷測定に注力しています。特に、学習行動や作業負荷の評価に応用可能な眼運動計測技術の開発や、eラーニング環境における学習者特性と学習成績の関連解明を進めています。また、神経疾患モデルとしてのドーパミン系異常や、半導体デバイスの高効率化技術についても併せて研究を展開しています。
Xu Chen教授の研究室では、特に中国・西南部の山岳地帯に多く建設される40mを超える高剛性・高柔軟性ピラーを有する橋梁の地震性能に注目し、高次モード効果や近断層地震動の影響を解明する研究が進められています。特に、ピラーの変形・応力分布の非線形挙動や、ロッキング基礎・エネルギー吸収デバイスを用いた耐震性能向上手法の数値的・実験的評価が特色です。実騻試験と数値シミュレーションを融合した確率的脆弱性評価(ファグリティ解析)も積極的に行われており、実用的で信頼性の高い耐震設計手法の構築を目指しています。
Kojiro Mukai教授の研究室では、細胞内のシグナル伝達機構、特にSTINGを介したインターフェロン応答と自己免疫疾患の関連を解明しています。特に、STINGのゴーグリーオン・トランスロケーションとpalmitoylation修飾が、先天免疫応答の制御に果たす役割に注目しており、COPA症候群の病態メカニズムの解明も進んでいます。細胞小器官間の輸送系と免疫応答のクロスロードを解き明かす、画期的な研究が展開されています。
大庭正明教授の研究室は、主に金属錯体を用いた機能性結晶材料の設計とその応用に注力しています。特に、スピン状態遷移を示す金属錯体やサイロキシド錯体を用いた磁気的・スピン的スイッチング、およびその環境応答性の制御を追求しています。また、ポーラスな金属有機フレームワークを用いたガス吸着やスイッチング特性の解明も重要な研究テーマです。
Gde Pandhe Wisnu Suyantara教授の研究室は、硫化鉱石の効率的で環境に配慮した選別技術の開発を主眼としています。特に、銅・亜鉛・ lead 等の多金属鉱石における不純物(砒素、ヒスチジンなど)の除去や、希土類元素・核燃料材料における希土類元素と金属の分離技術の確立を目指しています。過酸化水素や有機酸を用いた表面反応制御による浮選特性の制御や、Fenton反応を応用した界面化学的メカニズムの解明が特色です。
石川達也教授の研究室は、寒冷地帯における土質災害のメカニズム解明と予測技術の確立を主眼としています。特に、積雪融解期に発生する土砂災害の原因となる水分挙動や土壌の力学的特性の変化に注目し、凍結・融解作用が土壌の保持特性・透水性・強度に与える影響を実験的・数値的に解明しています。また、鉄道用 Ballast の繰返し荷重挙動や、ボルケイanic土壌の破壊挙動に関する基礎的実験とその応用研究も進めています。
Kawarada教授の研究室は、ダイヤモンド半導体デバイスの開発に注力しており、特に水素終末ダイヤモンドを用いた高耐久・高耐圧MOSFETやエピタキシャル成長によるp型表面伝導の制御を柱としています。ALD法を用いた安定なAl₂O₃ゲートオキサイド形成や、電解液中でも安定に動作するトランジスタの実現により、次世代パワー半導体およびバイオセンサー応用への展開を進めています。
福沢明教授の研究室は、光を用いた量子情報処理に焦点を当てており、特に連続変数量子技術を基盤にした量子テレポーテーションや量子計算の実現を目指しています。高精度な非古典的光状態の生成・操作、特にスリッピング状態やGKP状態の実験的実現を通じて、量子エラー訂正やハイブリッド量子プロトコルの実現に貢献しています。また、大規模2次元連続変数クラスター状態の生成や、量子制限を超える位相測定技術の開発も進めており、光学分野における量子技術の実用化に向けた基盤を築いています。
中島浩平教授の研究室では、柔ららかな素材が示す複雑で非線形な自己動的挙動を、計算資源として活用する新しいアプローチを展開しています。特に、シリコーン製の柔軟アームを用いた実験を通じて、身体の動的挙動が記憶機能やフィードバック制御を内蔵した計算を実現できることを示しています。この研究は、制御を脳や制御装置に限定せず、身体と環境の相互作用が計算を担う「身体による計算」の可能性を示しています。
小林博一教授の研究室は、バイオマス由来の多糖類やキチンを効率的に変換する触媒反応の開発を柱としています。特にセルロースをグルコースやキシリトースに、キチンをアミノスガル酸誘導体に変換する反応において、固体触媒と固体基質の界面反応を制御する新規なプロセスを確立しています。酸性官能基を有する活性炭を用いた水素化反応や、ニッケルを磁性酸化物に担持した再利用可能な触媒の開発も進めており、持続可能な化学の実現に貢献しています。
Ryo Shimano教授の研究室は、超高速レーザーを用いた時間領域光学技術を核に、物質中の量子励起状態や対称性の破れを高精度で解明することを目的としています。特に、高温超伝導体やトポロジカル物質におけるHiggsモードや電子-正孔液体の形成、磁気応答の高周波領域での測定に注力しており、非平衡量子物性の理解を深めています。また、超短パルス光による物質の非熱的制御や、多電子系の集団励起モードの制御にも取り組んでいます。
セバスティアン・バハモンデ教授の研究室では、一般相対性理論の代替理論として注目が集まるトランスレーションゲージ理論に基づく重力理論を展開しています。特に、トーション(ねじれ)を主要な幾何学的要因とするトランスレーションゲージ重力(Teleparallel Gravity)を軸に、f(T)やf(R,T)といった一般化重力理論の構築と、その宇宙論的・相対論的解明を進めています。また、局所ローレンツ不変性や第二階微分方程式の保証といった物理的条件を満たす理論の体系的構築や、ホルンデシュキ理論に類似した新しいトランスレーションゲージ理論の探求も行われています。
大井元教授の研究室では、エビデンスに基づいた昆虫の発生・発達調節機構を解明することを目的としており、特にクロオキシム(Bombyx mori)をモデルとして、フェノール類代謝、フェロモン・ホルモン制御、および遺伝子編集技術の応用を柱に研究を展開しています。特に、ジャスモン酸ホルモンの機能や、クロオキシムの緑色サトウコノウ形成に関与する代謝経路の分子メカニズムの解明に貢献しています。また、CRISPR/Cas9を応用した新しい遺伝子編集手法の開発を通じて、多様な昆虫種への応用可能性を追求しています。