東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Kai Murai教授の研究室は、宇宙初期状態の物理を解明するため、重力波・宇宙背景放射・スピン系の量子揺らぎに注目した理論的研究を展開しています。特に、初期宇宙におけるスカラー場のダイナミクスや、Q-ボール・L-ボールといった非摂動的励起状態が宇宙論的観測に与える影響を精密に解析しています。また、Hubble定数の矛盾(Hubble tension)やヘリウム4の生成から示唆される大きなレプトン非対称性の起源解明にも貢献しています。
Hiraku Kumamaru教授の研究室は、医療データを活用した実証的医療研究を柱としており、特にメディカルビッグデータを用いた疾患の疫学的同定や、治療介入の有効性・安全性の比較評価に注力しています。特に、保険請求データを用いた脳卒中や頸動脈内膜剥離術(CEA)のアウトカム評価手法の開発や、虚弱度スコアの国別適用可能性の検討が進んでいます。また、日本国内の多様な医療データベースの特性を的確に把握し、研究目的に最適なデータ選定を支援する研究も展開しています。
Professor Kataaki Okubo's research lab focuses on the molecular and cellular mechanisms underlying reproductive neuroendocrinology and sexual differentiation in teleost fish, particularly the medaka. The lab investigates the evolution and function of neuropeptides such as gonadotropin-releasing hormone (GnRH) and neuropeptide B (NPB), as well as the roles of steroid hormones and their receptors in shaping sexually dimorphic brain development and behavior. A central theme is understanding how hormonal signals, especially estrogen, regulate gene expression and neural circuits to control reproduction and mating behavior in a sex-specific and reversible manner. The lab employs comparative genomics, molecular biology, and neuroanatomical approaches to uncover conserved and teleost-specific mechanisms of brain plasticity and endocrine regulation.
Zeyu Lyu教授の研究室は、赤外線発光材料の開発に注力しており、特にCr³⁺やBi³⁺ドープ蛍光体を用いた高効率・高耐熱性の発光材料の設計を主な研究テーマとしています。Crystal-field工学やトラップ工学を応用した構造制御により、発光色の精密調整と熱的安定性の向上を実現しています。また、NIR-LEDや光学温度計への応用を視野に入れた、応用指向の材料創出が特徴です。
Aoki教授の研究室では、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた構造材料の疲労損傷挙動と損傷進展を、連続体損傷力学を基盤として解析・予測することを主眼としています。特に薄皮シート(thin-ply)複合材料の積層構造や ply 厚さの影響を実験と数値シミュレーションで統合的に評価し、軽量で高強度・高耐久性の航空機構造部材の開発をめざしています。また、欠陥や衝撃に対する耐性の向上や、エネルギー吸収特性の最適化についても実験的・数値的アプローチを展開しています。
Jie Meng教授の研究室は、ハートリー=ボゴリューボフ理論を基盤に、相対論的効果と超伝導的対相関を統合した理論的枠組みを用いて、奇妙核や滴線付近の核構造を精密に記述する研究を展開しています。特に、リプロダクション可能なハローカーブの出現や、擬スピン対称性のメカニズム解明に貢献しており、核力の微視的記述と核物性の理解を深化させています。また、三軸変形や多様な配置状態を考慮した新しい計算手法の開発も進んでいます。
庄司哲人教授の研究室では、テラヘルツ分光法を用いた農薬残留分析の可能性を追求しており、特に水の干渉を避けるための凍結乾燥処理や、バイオマトリックスや製剤成分による干渉の解消に注力しています。また、金属メッシュセンサーを用いたナノスケールの酸化シリコン膜の厚さ測定技術の開発も進め、電磁界の局所集中特性を利用した高感度な非破壊評価手法の確立を目指しています。
Ueda教授の研究室は、大気汚染物質、特に微小粒子状物質(PM2.5やPM10)および砂塵(アジアダスト)の健康影響に注目し、短期的・長期的な暴露が呼吸器疾患や循環器疾患に与える影響を疫学的手法を用いて解明しています。特に、子供のアレルギー性喘息の入院リスクや、緊急救急搬送の増加と大気質の関連を、レーザー観測(リモートセンシング)と時間別ケースクロスオーバー解析を組み合わせた独自のアプローチで分析しています。また、PMの化学成分や大気中での上層大気を通過する経路の違いが健康影響に与える影響についても探求しています。
Matsumoto教授の研究室では、電気スプライングを用いたナノファイバーの創製とその応用に注力しています。特に、グラフェンナノリブンを含むポリマー複合材料を用いた高強度・高機能性ナノファイバーの開発が進んでいます。また、イオン交換膜におけるイオン輸送挙動の解明や、ナノファイバー膜を用いたエネルギー・環境応用の可能性についても研究を展開しています。
Shinshi教授の研究室では、磁気浮上技術を応用した医療用・宇宙用の高精度・高信頼性機器の開発を主な研究方向としています。特に、人工心臓補助装置としての磁気浮上遠心血ポンプの小型化・長寿命化、および衛星用高速ステアリングミラーの高応答・低摩耗化に向けた磁気支持系の設計と制御技術の研究が進んでいます。非接触支持による血液凝固や機械的摩耗の低減が実現され、生体適合性と性能の両立が目指されています。
Emi Yuda教授の研究室は、光環境が自律神経系に与える影響と、ウェアラブルデバイスを用いた生理情報の計測・解析を柱としています。特に、OLEDの青色光がメラノプシン依存の非視覚的反応を介して副交感神経機能に及ぼす影響を解明しており、光のスペクトル特性と生理的反応の関係を定量的に解明しています。また、脈波(PPG)から得られるPRVと心電図から得られるHRVの差異や、心拍変動と運動量計測を統合した睡眠ステージ分類の研究も進めています。
福岡大学薬学研究院の永津木史教授らの研究室は、核酸を標的とした特異的で効率的な化学反応を創出し、がんや遺伝子疾患の治療に応用可能な新規オリゴデオキシリボ核酸技術の開発を主眼としています。特に、二本鎖DNA内でのサイトオシンやチミンへの選択的アルキル化、および自己活性化型クロスリンク反応を用いた遺伝子発現の抑制技術に注力しています。また、miRNA機能の特異的阻害や、ポリメラーゼ反応を阻害するための標的反応など、遺伝子操作や標的医薬の開発に貢献する新規化学戦略の確立を目指しています。
Nambu教授の研究室は、強相関電子系における磁性の新規な物性を、高分解能中性子散乱を核に、理論的・計算的アプローチと融合して解明しています。特に、スピン揺らぎや磁気秩序の時間的・空間的相関、スピン波の偏光状態といった微視的スピン動態に注目し、スピントロニクスや新しい量子相の理解に貢献しています。また、不純物効果や格子結合を介した磁気秩序の安定性など、物質の微細構造と物性の関係を精密に解明する研究が特徴です。
Johan Åkerman教授の研究室は、スピントロニクスと磁性材料を基盤とし、特に磁性トンネル接合(MTJ)やスピントランスポート型ナノオシレーター(STNO)を用いた次世代メモリデバイスや超高速スピンデバイスの開発を主眼としています。Curie温度の向上や磁性ドロップレットソリトンの発生といった基礎的現象の解明と、それらを応用したIsingマシンやMRAMの信頼性向上にも取り組んでいます。実験的・シミュレーション的アプローチを融合させ、スピンデバイスの高速化・信頼性向上に貢献する研究が進められています。
Hidemi Ito教授の研究室では、遺伝子多型と環境要因の相互作用ががん発症に与える影響を、主に肺がんを対象として解析しています。特に、DNA修復に関与するAPE1およびXRCC1の遺伝子多型と喫煙の関連を、疫学的・分子生物学的手法を用いて解明しています。遺伝的素因と環境要因の複合的影響ががんリスクに及ぼすメカニズムの解明を目指しています。
マチエイ・マティス教授の研究室は、窒化ガルキウム(GaN)を用いた高効率・高耐久性のパワー半導体デバイスの開発を主眼としています。特に、イオン implantation と超高圧アニーリング(UHPA)を組み合わせた選択的p型ドーピング技術を用いて、Junction Barrier Schottky(JBS)ダイオードやp-n接合デバイスの高耐久性と低リードアウト特性を実現しています。また、エッジ端末構造の最適化やMIS構造における固定電荷制御の解明を通じて、GaNデバイスの電気的特性と信頼性の向上を追求しています。
本研究室では、がんや炎症性疾患をはじめとするさまざまな疾患における新生血管形成(angiogenesis)と新生リンパ管形成(lymphangiogenesis)の分子メカニズムを解明しています。特に、インターロイキン-1βやVCAM-1、VEGF-Aなどの成長因子が血管・リンパ管内皮細胞に与えるシグナル伝達経路(p38 MAPK、FAKなど)の制御機構に注目し、血管新生の調節と疾患発症の関連を解析しています。また、眼の新生血管疾患に対する新規治療戦略(例:Rhoキナーゼ阻害剤リパスジル点眼)の開発も進めています。
Byung-Koog Jang教授の研究室では、高温環境下でも安定した酸化物セラミックスの開発に注力しています。特に、環境バリアコーティング(EBC)としての性能を有するGd₂SiO₅やY₂O₃系セラミックスの高密度化技術、ならびにSiCやYAGを添加した複合セラミックスの微細構造制御を主な研究テーマとしています。SPS(スパークプラズマ焼結)を活用した高精度な焼結プロセスの開発を通じて、透明セラミックスや高強度・高耐久性複合材料の実現を目指しています。
Sasaki教授の研究室は、エピジェネティクス、特にDNAメチル化のメカニズムとその細胞周期・発生過程における役割を解明することを主眼としています。特に、プリマーリィステム細胞や卵母細胞における非CGメチル化の分布と制御機構、およびその関連酵素(DNMT3B、CDCA7、HELLSなど)の機能を、ゲノムスケールのメチルーム解析を用いて解明しています。また、ICF症候群をはじめとするエピジェネティクス異常疾患の病態解明にも貢献しています。
Koji Iihara教授の研究室は、脳血管疾患、特に椎骨動脈瘤や後頭下動脈瘤を対象とした神経外科学研究を専門としています。特に、血管内治療とマイクロサージャリーの併用や、治療成績に影響を及ぼす要因の解明が進んでいます。また、脳虚血における成長因子の役割や神経保護機構の解明にも取り組んでおり、臨床的応用に結びつく基盤的研究を推進しています。