東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Kohei Sekine教授の研究室は、金・銀触媒を用いた新規炭素–炭素結合形成反応や環化反応の開発を柱とし、特にπ拡張型芳香族骨格や機能性ポリマーの合成に注力しています。特に、ナノスケールの有機半導体材料や有機トランジスタに応用可能な新規bispentalene誘導体やpentalene誘導体の創出が顕著です。反応機構の解明と、触媒の選択性・反応条件の最適化を通じて、材料設計に応用可能な高機能性有機分子の創製を目指しています。
Toshiyuki Nohira教授の研究室では、塩化物イオンを含む融けた塩系を用いた電気化学的プロセスを通じて希土類金属と遷移金属の合金を制御的に合成する研究を行っています。特に、プラセオジュム・ニッケル系合金の急速な電気析出挙動や、その結晶構造・拡散挙動の解明が主なテーマです。TEMや回折法を用いた微視的解析により、合金形成のメカニズムを明らかにし、次世代のエネルギー材料開発に貢献することを目的としています。
Dai Aoki教授の研究室は、重いフェルミオン系と遷移金属化合物を対象に、強い電子相関が顕著に現れる量子物性の解明を主眼としています。特に、ウラン系化合物におけるスピン三重項超伝導や強磁性超伝導の発見・特性解明に貢献しており、高磁場下での物性測定や新しい化合物の創出を柱としています。また、5f電子の局在的・拡散的性質の両立や、磁気秩序と超伝導の競合状態の理解を目指した理論的・実験的アプローチを展開しています。
中島博明教授の研究室は、頸椎・胸腰椎の脊椎内固定術や脊髄症の手術的治療に注力しており、特に後方固定術におけるC-5 palsyの発症メカニズムや予防戦略の解明を進めています。CT画像を用いた術前評価や、脊柱のアライメント補正に伴う脊髄の後方移動のリスク管理にも重点を置いています。また、画像誘導ナビゲーションを活用した経皮的後方スクリュー挿入の臨床的妥当性についても研究を展開しています。
Yuki Yamada教授の研究室は、人間の認知的・感情的反応に焦点を当てた心理的メカニズムの解明を主眼としています。特に、人間らしい外見を持つ対象が引き起こす「アンビバレンスな感情反応」(例:アンビバレンスの谷)や、特定の視覚的刺激に対する不快感(例:トライフォビア)の認知的・感情的基盤を、行動実験と大規模なアンケート調査を組み合わせて分析しています。また、パンデミック下における心理的ストレスや社会的信頼の変動を国際比較で捉える大規模データの収集・分析にも取り組んでいます。
Sankar Ganesh Ramaraj教授の研究室は、2次元材料を用いた高感度ガスセンサーや、光ファイバーを応用した表面プラズモン共鳴(SPR)型バイオスセンサの開発を主軸としています。特に、ナニオ材料のドーピング制御やPCF構造の最適化により、感度・分解能・応答速度の向上を実現しています。また、生体適合性・生分解性素材を用いた次世代エネルギーハーベスティングデバイスの研究も展開しており、環境に配慮したスマートセンシング技術の創出を目指しています。
Bamba教授の研究室では、質量分析を用いた脂質体(リピドーム)解析の高度化をめざし、特に超臨界流体クロマトグラフィーとトリプル・クadrアップル質量分析計を組み合わせた新規分析法の開発を行っています。脂質の包括的で定量的な解析を可能にするためのMRMライブラリの理論的構築や、疾患バイオマーカーの同定にも応用しています。この研究は、代謝疾患や神経変性疾患のメタボリック・プロファイル解明に貢献しています。
黄一飛教授の研究室は、エゴセントリックビデオや眼動画データを活用した行動理解を主軸としており、特に人間の視線と行動の相互関係、複数人の共同注目(joint attention)の検出、弱教師ありの行動認識・時系列文脈検出などに注力しています。視線情報と行動認識の相互補完的関係を活用したマルチモodalな学習フレームワークや、時間的・空間的関係をグラフ構造で表現する新規なニューラルネットワーク設計が特徴です。特に、限られたラベル情報やノイズの多いセンサー入力でも頑健に動作する自己教師型学習や、時系列的関係を考慮したグラフ畳み込みネットワークの応用が進んでいます。
Harada教授の研究室は、がんの微小環境、特に低酸素状態ががんの治療抵抗性や転移に与える影響を解明する研究を推進しています。特に、HIF-1という転写因子が放射線後におけるがん細胞の生存と再発に果たす役割に注目し、その分子メカニズムや治療的標的の同定を目指しています。また、がん細胞の代謝再編(例えばウォルブルグ効果)とその制御機構についても、分子イメージングや遺伝子工学的手法を用いて解析しています。
Jiuhui Han教授の研究室は、3次元ナノ多孔性グラフェンや金属間化合物を用いた新規エネルギー材料の創出を柱としています。特にリチウム酸素電池や水素発生用電極触媒の開発において、ナノスケールの構造制御と化学ドーピングを組み合わせた革新的な材料設計を実践しています。高比表面積と連続したナノポーラリティを有するグラフェン材料の合成と、その電気化学的応用に注力しており、次世代エネルギー変換・貯蔵デバイスの実現に貢献しています。
Uenoyama教授の研究室は、哺乳類の生殖機能を制御する中枢神経機構、特にKNDyニューロン(キスペプチン・ニューロキニンB・デインオルフィンAを発現する神経細胞)の役割に焦点を当てています。特に、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)のパルス的放出を制御する神経回路の解明を進め、生殖周期や思春期の発症メカニズムの解明を目指しています。近年では、キスペプチンシグナルの神経内分泌制御機構や、その治療的応用についても深く研究しています。
Vellaichamy Balakumar教授の研究室は、環境浄化と持続可能な触媒開発を柱としたナノ材料の創製を専門としています。植物抽出物を用いたグリーン合成法により、銀ナノスフェアやグラフェン酸化物ベースのナノコンpositesを効率的に合成し、重金属イオンの還元や染料の脱色に応用しています。特に、ポリアニリンやカーボンナノ材料を組み合わせた金属フリーな光触媒や、酸化マanganeseやチタニアを統合した多機能ナノコンpositesの開発が特徴です。
宮川茂教授の研究室は、言語の構造的特徴である移動操作と一致システムの相互作用に注目し、自然言語が持つ驚異的な表現力の起源を解明することを目的としています。特に、英語や日本語、ケルト諸語、バスク語など多様な言語のデータを基に、文構造の背後にある普遍的原則を解明しています。また、自由語順とされる言語(例:日本語)においても、文法的動機づけが存在することを主張し、スキャムブルや語順の選択が意味的・文法的要請に基づくものであると解釈しています。
Tso-Fu Mark Chang教授の研究室は、ナノ材料を基盤として、太陽光を用いた水素燃料の効率的生成や環境浄化技術の開発を主眼としています。特に、金ナノ粒子をドーピングした酸化物半導体や、金属-半導体ヨークシェル構造を有するナノ粒子を用いた光電化学的・電気化学的触媒反応のメカニズム解明が進んでいます。磁性と触媒性を併せ持つ複合酸化物や、電気化学的グルコースセンサーの開発を通じて、環境・エネルギー分野の実用化に向けた材料設計が目指されています。
Kan Hatakeyama‐Sato教授の研究室は、有機・高分子材料を基盤とした次世代エネルギー変換・貯蔵デバイスの創出を目的としています。特に、赤酸化活性ポリマーとナノスケールのハイブリッド構造を用いた高効率で柔軟な電池・発電素子の開発が中心であり、電荷移動のメカニズム解明から、実用的で大面積・大出力のデバイスへの展開までを網羅しています。また、機械学習や大規模言語モデルを活用した化学研究の支援手法の開発も進めており、材料設計の知能化にも貢献しています。
K. M. Ariful Kabir教授の研究室は、感染症の流行制御と社会的行動の相互作用を解明するため、疫学モデルと進化的ゲーム理論を融合した革新的な研究を展開しています。特に、マスク着用や経済封鎖、予防接種などの行動的選択が感染拡大に与える影響を数理的に分析しており、政策意思決定の根拠を提供することを目的としています。また、公衆衛生と行動経済学の交差点における実証的研究も進め、現実の社会的反応を反映したモデル構築を追求しています。
坂井貴正教授の研究室では、高分子ネットワークの構造と物性の関係を解明するため、ナノスケールで均一な構造を持つ近理想的ハイドログループ「Tetra-PEGゲル」を独自に開発。このモデル系を用いて、機械的強度、自己修復性、拡散挙動、さらには自己振動型ナノマシンの実現など、高分子ゲルの基本的性質と応用を多角的に探求しています。特に、ネットワークの幾何学的構造と力学的性質の相関に注目し、生体適合性と高強度を両立する次世代バイオマテリアルの創出を目指しています。
Umemura教授の研究室は、感染症・敗血症における病原体の疫学的特徴と最適な抗菌療法の確立を目指しており、特に敗血症の早期対応と血管内皮障害のメカニズム解明に注力しています。COVID-19に伴う凝固異常の特徴や、熱ショックモデルにおける骨髄由来単核球の治療的効果についての革新的な研究が進められています。臨床的応用に直結する実践的で革新的な研究が特徴です。
伊藤沙大義教授の研究室は、腎臓の血流調節機構、特にアフェント動脈とマクラ・デンサの機能的相互作用に注目し、一酸化窒素(NO)やアンジオテンシンIIが腎小球血流に与える影響を、生体外マイクロプレッシャー法を用いて精密切に解析しています。特に、腎小管・血管インターフェースにおけるNOの局所的産生とその生理的役割、ならびに尿毒性物質と腸内細菌叢の関係についても、疾患モデルを用いてその病態解明を進めています。
Tomoharu Yoshizumi教授の研究室は、肝細胞癌や肝移植を対象とした臨床研究を主軸としており、特に術後予後予測や患者選択のバイオマーカーとしてのNLR(好中球対好酸球比)やサルコペニアの意義を解明しています。また、小規模肝チケット症候群のリスク要因や、ドナー安全性を考慮した左側葉摘出を伴う生体肝移植の成績検討など、臨床的意義の高い研究を精力的に行っており、患者個別のリスク評価と治療戦略の最適化を目指しています。