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江官馨教授の研究室では、次世代クリーン燃料として注目されるアンモニア・水素混合燃焼の燃焼特性と反応機構の解明を主軸としています。特に、燃焼安定性の向上や窒素酸化物(NO)排出の低減に向けた高精度で計算効率の良い燃焼メカニズムの構築を進めています。また、アルコール由来の合成パラフィニックキネゾール(AtJ-SPK)を含む持続可能な航空燃料の燃焼挙動についても、詳細なメカニズム開発と低次元化技術の研究を展開しています。
Nakashima教授の研究室は、消化器・がん治療分野に焦点を当て、特に妊娠中の急性虫垂炎の保存的治療、消化管のがん(特に結腸癌・小腸腫瘍)の手術的治療、および再発・難治性がんに対する化学療法の最適化を主な研究テーマとしています。特に小腸GISTに起因する腸捻転や、がん治療後の合併症(例:放射線後膀胱破裂)の報告を通じて、臨床的課題の解明と治療戦略の確立を目指しています。
Otsuka教授の研究室は、ナノスケールにおける電気的・物性的特性の解明を柱としており、特にDNAやカーボンナノチューブなどの低次元材料の電気伝導性を、ナノギャップ電極やAFMを用いた高精度な測定によって解明しています。また、環境下での直接イオン化を可能にする新規質量分析法(SPESI)の開発を通じて、生体分子の空間的分布と化学情報の同時取得にも貢献しています。研究は、ナノエレクトロニクスと生体分析の融合を図る、革新的な分野に位置づけられています。
Takuya Tsuji教授の研究室では、粉体・粒子系の多相流動現象を、数値シミュレーションと実験を融合して解明しています。特に、流体と固体の界面相互作用や、粒子間の接触力に基づくメソスコピックな挙動を高精度に再現する数値モデルの構築に注力しています。流化床や粉体輸送装置における粒子の挙動や、斜面を移動する板と粒子の相互作用のメカニズムの解明が主な研究テーマです。
西尾仁内教授の研究室では、非フラーレン型受体を用いた有機太陽電池の効率向上を目的に、分子構造の精密設計と界面制御に焦点を当てた研究を行っています。特に、π共有系化合物の分子配列や凝集状態が励起子解離能や電荷移動に与える影響を、理論計算と実験的測定を融合して解明しています。また、ナノスケールの分子設計によって、光吸収性と電荷輸送性の両立を実現する新規材料の開発を進めています。
川中順二教授の研究室は、高効率・高出力レーザーの実現を目的としたレーザー材料と光学系の開発を主軸としています。特に、ヨッブ酸イットリア(Yb:YLF や Yb:YAG)を用いた冷却下での高パワー・短パルスレーザーの実現に注力しており、冷却温度によるレーザー特性の向上や、再生増幅器構造(TRAM)を用いた効率的増幅技術の開発を進めています。また、超短パルス(数フェムト秒)と超高ピークパワー(50 PW)を実現するためのOPCPA技術や、高精度な原子・イオントラップにおける量子状態制御の研究も展開しています。
Sasaki教授の研究室は、感染症の病原体同定・制御を目的とした分子生物学的・臨床的アプローチを柱としています。特に、メトロニダゾール耐性を示す腸内細菌やCTX-M産生エシュェリチャ・ア属の健康者における広範な拡散を解明しており、抗菌薬耐性の社会的・臨床的影響を解明しています。また、SARS-CoV-2の変異株に対する中和抗体の効果や、感染性ウイルスの定量的評価法の開発、インフルエンザ・デングー熱の迅速診断技術の向上にも取り組んでいます。
石沢浩洋教授の研究室では、水生マクロ植物・クワダの微生物共生系に注目し、その相互作用が生物生産性や廃水中処理効率に与える影響を解明しています。特に、植物成長促進菌(PGPB)と環境由来の細菌群が共生する際の動的相互作用や、合成マイクロバイオームを用いたコミュニティ設計の可能性を探っています。また、細菌の定着機構や高次相互作用の理解を通じて、持続可能な水環境制御技術の構築を目指しています。
伊麗莎白・マリ教授の研究室は、自然災害後の住宅回復と地域回復に焦点を当てた国際的・人的な視点から、被災地の住民が自らの意思で住まいを再建できる仕組みづくりを研究しています。特に、2011年の東日本大震災をはじめとする国際的な災害復興事例を比較・分析し、住民中心の住宅政策や「Build Back Better」の実践的・人間中心の実装方法を模索しています。また、被災記録を伝える災害記念館の役割や、復興におけるライフスタイル・生計の継続性の重要性についても探求しています。
Kumatani教授の研究室は、次世代エネルギー変換・貯蔵技術に不可欠な非貴金属触媒や有機半導体デバイスの開発を柱としています。特に、グラフェンベースの金属フリー触媒における活性サイトの原子レベル解明や、有機単結晶半導体の位置制御成長技術の確立が特徴です。さらに、リチウムイオン電池やアンモニア合成反応における局所電気化学的挙動の解明にも貢献しており、ナノスケールでの材料設計とプローブ技術の融合が進んでいます。
Phoonsuk Limraksasin教授の研究室では、人工的インジケーターに依存せずに自己組織化する誘導多能性幹細胞(iPSC)を用いた骨・軟骨組織の再建を目的としています。特に、微小空間カルチャーと機械的ストレス(剪断力・圧縮力)の組み合わせがiPSCの線維芽細胞由来の自己組織化と特異的分化を促進するメカニズムを解明しています。また、免疫調節や細胞外マトリックスの制御を介した歯周組織再生の新規戦略の開発にも注力しています。
Kozo Tanaka教授の研究室は、遺伝子スプライシングの制御機構や、染色体分配の精密な調律にかかわる分子機構を解明することを主眼としています。特に、スプライシングエンハンサーとして機能するパルアイン富含配列の機能や、キネトコアが微小小管に結合・移動するメカニズム、ならびにDNA二本鎖切断修復に関与するRAD54BなどのSNF2/SWI2ファミリー酵素の役割を、分子生物学的・細胞生物学的アプローチで解明しています。これらの研究は、がんや加齢関連疾患におけるゲノム不安定性のメカニズム解明にも貢献しています。
Wei Yu教授の研究室は、超低コストで高感度な表面増強ラマン分光(SERS)技術の開発を柱としています。特に、インクジェットプリンターを用いた紙基板上へのナノ粒子パターン形成により、簡便かつ安価なマイクロフルイディクス型センサーを実現。これにより、現場での化学物質やバイオ分子の迅速・定量的検出が可能になります。また、リチウム・ナトリウム・カリウムイオン電池における安定した電極材料の設計や、金属リチウムの枝晶成長の抑制技術にも取り組んでいます。
Akiyama教授の研究室は、慢性腎疾患(CKD)に伴う尿毒性物質の蓄積が高血圧や腎機能障害を引き起こすメカニズムを解明することを目的としています。特に、腎臓特異的輸送体SLCO4C1の機能制御や、tRNA分解断片(tRFsやtiRNA)が酸化的損傷や炎症反応に与える影響を分子レベルで解明しています。また、AST-120や他の吸着剤が尿毒性物質に与える影響を代謝プロファイル解析によって評価し、CKDの新たな治療戦略の開発を目指しています。
Kazuo Osada教授の研究室は、大気中の微粒子やオゾンの長期的変動、特に高山環境における大気質の変化を、主に日本アルプスの黒部ダム周辺(黒部ダム付近の無雪地帯)の観測データを基盤として研究しています。主な対象は、アジア砂漠由来の粉塵(Kosa)や硫酸エアロゾルの輸送・沈着プロセス、およびその大気化学的変化を、雪被覆中の粉塵層や大気中微粒子のサイズ分布から解明しています。また、冬季の自由対流圏下層におけるオゾン濃度とエアロゾルの時間的・空間的変動の特徴を、夜間の安定した大気条件を活用して分析しています。
当研究室は、バイオマスを原料とする持続可能な化学変換技術の開発を柱としており、主に多糖類や単糖類を効率的に高機能性化合物に変換する触媒反応の開発に取り組んでいます。特に、固体酸・塩触媒を用いた一括反応系によるHMFやDFFの効率的合成、およびナノスケールの層状金属酸化物触媒の開発が特色です。環境に配慮した触媒技術の実現を目指し、反応の効率性と再利用性を両立する革新的な触媒系の創出を進めています。
Mitsuru Tanaka教授の研究室は、物性測定とバイオインターフェース分野を融合した革新的な研究を展開しています。高精度な水の密度・温度関係の測定と、その不確かさ評価を基盤とし、生体膜透過性を有するペプチドの同定や、血脳関門を通過する機能性ペプチドの開発を進めています。特に、神経保護作用を示す大豆由来二価体ペプチドの作用機序解明や、腸管でのペプチド吸収機構に関する分子的メカニズムの解明が目立ちます。
安田孝稀教授の研究室は、生体補修を目的としたリン酸酸化カルシウム系ハイドロゲルやリンアパタイトの生体機能を解明する分野に注力しています。特に、オクタカルシウムリン酸塩(OCP)が骨芽細胞に与える生理的シグナル伝達機構や、血管新生を再現する3Dバイオプリンティング技術の開発が柱です。また、タンパク質の安定性に寄与する水の動的性質や、がん関連遺伝子変異の高感度検出技術についても革新的な研究を展開しています。
Kitamura教授の研究室では、酸化物半導体や ferroelectric結晶を対象に、スピンオーバーラップや欠陥工学に基づく電気的・構造的特性の制御を追求しています。特にLiTaO3系単結晶の化学 stoichiometry の制御が、スイッチング特性や内部電場に与える影響を精密に解明しており、次世代エレクトロニクス材料の開発に貢献しています。
Koshikawa教授の研究室は、進化的な形態多様性の分子機構を解明することを目的としており、特に果実バエ類(drosophilids)における翅の斑紋形成や社会性膜翅目昆虫の兵蜂形態形成をモデルとして、遺伝子調節ネットワークの進化と形態の革新に寄与する遺伝的・分子的メカニズムを解析しています。特に、cis-Regulatory要素の機能的進化や、形態の新規獲得に伴う遺伝子発現の再編に注目し、evo-devo(進化的発生学)の視点から、形態の進化の仕組みを解明しています。