東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Yasushi Tsujimoto教授の研究室は、腎臓病治療における非薬物的介入の有効性や、急性腎 Injury(AKI)患者における持続的血液浄化療法(CKRT)の回路凝固予防戦略、さらには出産歴と妊娠中高血圧症候群の関連性に関する疫学的・臨床的エビデンスの統合的検討を柱としています。特に透析における透析液温度の最適化や、人工腎臓治療の安全性・持続可能性の向上に向けた革新的なアプローチを追求しています。また、診断テストの妥当性やシステマティックレビューにおけるアウトカム選定のバイアスについても、研究の質を高めるための根本的改善を提言しています。
アレクシス・ヴァンデンボン教授の研究室は、がんや免疫系の細胞応答を解明するため、単細胞ゲノム解析やエピジェネティクスの統合的解析を柱としています。特に、細胞クラスタリングに依存しないDEG(発現差別的遺伝子)同定法「singleCellHaystack」や、バッチ効果を補正したマウス免疫細胞の遺伝子発現・共発現データベース「Immuno-Navigator」の開発により、高スループットなゲノムデータの信頼性と解釈可能性を向上させています。また、プロモーター領域の構造的パターンと転写因子の制御機構の関連についても、ヒト・マウスの臓器特異的遺伝子発現のメタアナリシスを通じて解明を進めています。
Pookkillath教授の研究室は、一般相対性理論の拡張としての修正重力理論を軸に、宇宙論的観測データと理論的整合性を追求する研究を展開しています。特に、ハッブル定数のパズル(H₀チューリング問題)の解消を狙ったVCDM理論や、質量を持つ重力子を含む最小限に修正された重力理論(MTMG)の宇宙論的実装に注力しています。また、重力波や宇宙背景放射の揺らぎ、銀河団の形成過程における非摂動的効果についても、数値的・解析的アプローチを併用して研究を進めています。
Nishiwaki教授の研究室では、構造最適化と熱・流体挙動の統合的設計を柱としたマルチフィジックス最適化技術の研究が進められています。特に、柔軟性を考慮した構造物の最適トポロジー設計や、自然対流を用いた被動冷却熱 sinks の最適設計に注力しており、機械的・熱的性能の両立を実現する新規最適化手法の開発が特徴です。応用分野としては、ミクロなコンプライアンス機構から大規模な冷却デバイスまで、多様な工学的課題に向けた設計意思決定支援技術の構築が目指されています。
伊藤幸重教授の研究室は、炭水化物化学分野に特化し、特にβ-マンノシドや1,2-シス型グリコシド結合の効率的でステレオ選択的な合成を主眼としています。特に「分子内グリコニル供与体誘導(IAD)」を基盤とした新規合成戦略の開発が顕著で、p-メトキシベンジルやナフチルメチル(NAP)エーテルを用いた新規マスク法により、反応の選択性と収率を飛躍的に向上させています。また、ポリマー担持型グリコシルドナーを用いた反応系の開発を通じて、精製工程の簡略化やスケーラビリティの向上にも貢献しています。
Kazuyo Moro教授の研究室は、自然キラー細胞に類縁するインナートリンパ球(ILC)の発生・機能およびその制御機構を、主にILC2をモデルとして解明しています。特に、IL-33やIL-25による活性化シグナル伝達経路、GATA3のリン酸化がTh2型サイトカイン産生に与える影響を分子細胞生物学的手法で解析しています。また、脂肪関連リンパ組織(FALC)の同定や、ILCが代謝疾患や線維化疾患に与える影響についても、トランスクリプトーム解析やトランスファーレーストアッセイを用いて研究を展開しています。
北俊文教授の研究室では、脂肪細胞から分泌されるホルモン「アドポネクチン」の多機能な生理的役割に注目し、特にT-カデリンという受容体を介した心血管保護機構や、がん化小胞(エクソソーム)の産生調節メカニズムを解明しています。また、筋肉由来の新規シグナル分子「ムスクリン」がナトリウム利尿ペプチド受容体と相互作用するメカニズムの解明も進めています。これらの研究を通じて、代謝・循環器疾患の予防・治療に寄与する新規標的の発見を目指しています。
Yoshie Harada教授の研究室では、細胞内での熱伝導メカニズムやバイオマクロレールの分子運動を、ナノスケールの熱・光デバイスを用いて高精度に解明しています。特に、蛍光ナノダイヤモンドを用いたナノヒーター・ナノサーモメーターを細胞内に組み込み、細胞内の局所的熱伝導率を測定する画期的な手法を開発。また、アクチン-ミオシン系のリアルタイム観察や、GC-rich配列を特異的に認識するポリアミドの設計・評価を通じて、細胞機能制御のための分子工学的アプローチを展開しています。
東信華教授の研究室は、がんバイオマーカーの高感度検出を目的とした新規バイオセンサー技術の開発を主軸としています。特に、蛍光クエンチングを利用した「Ultra Quenchbody(UQ-body)」を用いたがん細胞表面抗原のリアルタイム可視化とその標的療法への応用を進めています。また、海洋由来の酵素(β-アガラーゼ)の機能解明や、がん治療薬候補の新規ピリミジン誘導体の創製にも取り組んでいます。これらの研究は、がん診断・治療の分野における革新的な技術革新をめざしています。
Asada教授の研究室は、半導体レーザーの高効率化と高周波・テラヘルツ帯域の発振器開発を柱としています。量子ドット・量子ウェル・量子ワイヤーといった一次元・三次元量子.confined構造を用いたレーザーの増幅特性を、密度行列理論とk·p法を用いて理論的に解析し、高利得・低しきい値化を実現するための材料的・構造的要因を解明しています。また、レーザーの周波数制御や、室温で動作する高周波テラヘルツ発信源としてのレゾンントトンネルダイオード(RTD)の応用にも注力しています。
Kondo教授の研究室では、メソ多孔性酸化物の結晶化と構造制御を核とした機能性酸化物材料の創出を進めています。特に、高温処理による構造崩壊を防ぐための強化技術を用い、結晶性でありながら高い秩序を持つメソ多孔構造を実現しています。この技術を応用して、水の全分解を促進する高効率な光触媒の開発も行われており、環境・エネルギー分野への応用が目指されています。
Kashida教授の研究室は、天然DNAの構造的・機能的限界を克服するため、非環状スキャフォールドを用いた新規核酸化学を展開しています。特にデオキシリボースに代わるスキャフォールド(例えばチレオニンオール、セリノール)を用いて、核酸の立体化学的制御や機能性分子の導入を可能にしたSNA(セリノール核酸)の開発が特徴です。また、光応答性基団を組み込んだDNAを設計し、光による可逆的クロスリンクや構造制御を実現。これにより、高感度なバイオセンサー開発や、機能的・構造的多様性を持つ人工核酸の創出を目指しています。
Christian Leipe教授の研究室は、主に考古植物学と放射性炭素年代測定を基盤に、東アジアにおける古代農業の成立と拡散を解明することを目的としています。特に、ミネラルミネルやアズキなどの古代作物の遺物を系統立てて分析し、気候変動や言語の拡散と併せて、農耕の発展と人口動態の変化の関係を解明しています。近年では、高スループットな粒子分離技術を考古学的サンプル(例:古生態学的サンプル)の前処理に応用する新しい手法の開発にも取り組んでいます。
Wataru Saito教授の研究室では、GaNを用いた高電圧・高効率パワー半導体デバイスの実現を目的として、特にAlGaN/GaNヘテロジャンクション型高電子移動度トランジスタ(HEMT)の構造最適化とデバイス特性の向上に注力しています。特に、ノーマリーオフ動作の実現、電流崩壊の低減、および高耐圧・低オン抵抗化を実現するためのフィールドプレート構造やゲートリセス構造の開発が中心です。これらの技術的革新により、モータードライブや電源装置への応用が期待される次世代パワー半導体の実用化に貢献しています。
ハザリカ教授の研究室は、地震動に対する土木構造物の耐久性を高めるため、廃タイヤ由来のリサイクル素材(タイヤチップやタイヤスレッド)を活用した地盤改良技術に焦点を当てています。特に、地震時の土壌の液状化を抑えるバックフィル材や、基礎下の水平補強材としての応用を実験的に検証しており、小型震動台実験と要素試験を組み合わせた包括的研究を推進しています。環境的・経済的利点を兼ね備えた持続可能なインfra整備手法の開発が、主な研究の方向性です。
佐久間善俊教授の研究室は、ソフトウェア工学の分野に焦点を当てており、特に量子ソフトウェア工学やアスペクト指向プログラミング、プログラムスライシング、変更影響分析の研究が中心です。量子コンputingの実用化に向けたソフトウェア基盤の構築や、並列・オブジェクト指向プログラムにおける静的解析技術の開発が進められています。また、アーキテクチャレベルでの変更影響分析の自動化や、依存関係に基づく効率的なスライシング手法の確立を目指しています。
Tomomichi Kato教授の研究室は、主に高山・寒冷地域の生態系における炭素・水循環のメカニズムを、エディ・コベリアンス法を用いた長期観測とモデル統合によって解明しています。特に青藏高原の高山草地を対象に、炭素収支の季節的・年際的変動や、気候要因が生態系プロセスに与える影響を定量的に評価しています。また、半乾燥林における水と炭素の連携メカニズムや、リモートセンシングを活用した森林バイオマス推定手法の開発も進めています。
Satoshi Shuto教授の研究室は、主に医療応用を指向した有機合成化学を柱としており、特にニューロンやがん細胞に作用する薬理活性を示す天然物模倣体や新規医薬候補体の創出を目的としています。特にNMDA受容体拮抗薬やサイクルプロパン骨格を有する骨格制限型化合物の高エナンチオステアレオ選択的合成、ならびにリン酸化脂質誘導体やナノスケールのナノコンジュゲートを用いたがん治療応用の研究が顕著です。また、ペプチド模倣体やナノサイズの核酸誘導体の設計・合成を通じて、細胞内標的分子間相互作用を標的にした新規創薬戦略の確立を目指しています。
Okino教授の研究室は、主に淡水・海洋生物に由来する天然物の探索と構造解明を柱としています。特に、シアノバクテリアや海綿、紅藻類から新規構造の二次代謝産物を効率的に同定し、その生物学的活性(特に抗生物付着活性や酵素阻害作用)を解明しています。また、天然物の生合成機構や酵素反応の解明にも注力しており、特にグアニジンのプレニル化反応を媒介する新規酵素の同定に成功しています。
Watari教授の研究室は、がんの発癌・転移・治療抵抗性を制御する新しいがん関連分子の機能解明を柱としています。特にPD-L1の腫瘍内在的機能、NEAT1などの長鎖非コーディングRNAの腫瘍促進メカニズム、ならびにB7H3をはじめとする免疫チェックポイント分子のがん促進作用に注目し、がんの微小環境と代謝・シグナル伝達の関連を解明しています。これらの分子ががん幹細胞様性や上皮間胚葉移行(EMT)に与える影響を分子機構から解き明かすことで、がん治療の新たな標的の発見を目指しています。