東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Mineharu教授の研究室では、脳血管疾患、特にMoyamoya病の遺伝的・分子メカニズムの解明を主眼としています。RNF213やGUCY1A3といった疾患関連遺伝子の機能と、カルシネウリン/NFATシグナルやコルチコイドシグナルとの関連を解析し、血管障害の病態解明を進めています。また、がん免疫療法の効果を高めるためのT細胞応答の制御戦略(例:ラパマイシンの応用)についても、神経腫瘍のモデルを用いて研究を展開しています。
Taichi Kano教授の研究室は、有機触媒を用いたエナンチオ選択的反応の開発に焦点を当てており、特に軸不活性なキラルアミン誘導体を用いた直接的で高エナンチオ選択的なマンニヒ反応やアルドール反応の確立が特徴です。天然物の効率的合成を目的とした反応の開発や、新しいキラル触媒の設計にも貢献しています。近年では、N-プロテクトドアミノアルデヒドを求核剤とする新規なマンニヒ反応の開発により、立体化学制御の新しい展開を図っています。
Sugano教授の研究室は、人工関節置換術における画像ガイドド手術や3次元CT解析を活用し、股関節の解剖学的・力学的特性の解明を進めています。特に、発達性股関節形成症や股関節症における股骨頸部の前傾角や臼蓋の形状の変異、および術後のインプラント位置の最適化に注力しています。近年では、ナビゲーションシステムを用いたセメントフリー全股関節置換術の長期的成績評価にも取り組んでいます。
Koji Hatano教授の研究室は、がん治療における放射線感受性の制御や、前立腺がんの治療戦略の開発を柱としています。特に、マイクロRNAがDNA修復機構に与える影響をスクリーニングすることで、放射線感受性を高める新たな標的を同定しています。また、前立腺がんの骨転移治療や再生医療的アプローチ(例えば、人工関節や自家軟骨移植)の臨床的応用にも注力しています。さらに、がん細胞の悪性化に関与するガングリオシドール代謝のメカニズム解明も進めています。
Matsumoto教授の研究室は、敗血症や創傷応答に伴う全身性炎症反応の病態解明を柱としており、特に凝固・炎症連鎖のバイオマーカーとしてのマイクロパーティクル(MPs)やサイトカインネットワークの解析に注力しています。特に、モノサイト由来のTF/CD13マーカーを有するマイクロパーティクルや、内皮由来マイクロパーティクルの表面抗原(TF、TM、EPCR)の臨床的意義を解明しています。また、COVID-19における遺伝子発現プロファイルとマイクロRNAの統合解析を通じて、病態の分子メカニズムを解明する研究も展開しています。
Yamashita教授の研究室は、食道がんや膵がんをはじめとする消化器がんの治療戦略に焦点を当てており、再発後の予後を改善するための多モodal治療や、リンパ節郭清の最適化、術後合併症の予測因子の同定を進めています。特に、肺転移やリンパ節再発に対する局所治療の有効性や、術前口腔内細菌検査による肺炎予測といった、臨床的実用性の高い研究が特徴です。
Sanae Hosomi教授の研究室は、脳障害に伴う神経炎症反応や脳機能障害の病態解明を主眼としています。特に、敗血症に伴う脳障害(SAE)、脳震とう(TBI)、熱ショックに起因する脳損傷における局所的・拡散的炎症反応のメカニズムを、画像診断技術(PET・MRI)を用いて解明しています。高齢化社会における脳障害の長期的影響や、救急医療の最適化にも貢献する臨床的・実験的アプローチを展開しています。
Zitao Jiang教授の研究室では、自然換気の効率的・持続可能な実装を目的として、風圧による換気メカニズムの解明に注力しています。主に縮尺模型実験とCFDシミュレーションを組み合わせ、建物の形状や内部仕切りの影響が換気効率に与える影響を定量的に評価しています。特に、換気流量(AFR)と汚染物質除去効率(PFR)を指標に、換気効率(εν)の向上に向けた設計指針の確立を目指しています。
Takahashi教授の研究室は、神経発達障害と精神疾患の遺伝的基盤に焦点を当てており、てんかんやADHD、統合失調症、ナルコレプシーなどの疾患における遺伝リスク要因の解明を進めています。特に、ポリジェニックリスクスコア(PRS)や神経栄養因子(NRG1)、メラトニン代謝経路(キヌレニン酸経路)といった分子メカニズムの解明を、臨床的・遺伝学的アプローチで行っています。神経伝達物質系と神経可塑性の関連を、動物モデルや臨床集団を用いて統合的に研究しています。
McGlynn教授の研究室は、微生物の代謝機構と金属ポリペプチド酵素の構造・機能解明に焦点を当てています。特に、[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性化機構や、古細菌における反転メタン生成による嫌気的メタン酸化のエネルギー保存機構の解明が中心です。また、窒素固定酵素の多様な金属キューの機能と進化、そして生命の起源にかかわる鉱物表面での反応機構の模擬実験も行っています。
Seong-Yun Kim教授の研究室は、神経変性疾患、特に虚血性脳障害に伴う白質損傷の病態解明を主眼としています。マウスやラットを用いた脳虚血モデルを用い、ミクログリアの活性化と神経新生の関与を解析しています。また、ウラニウム化学や希土類元素の抽出技術にも関心を持ち、放射性核種の効率的分離を目的とした金属イオン吸着材料の開発も行っています。
Murakami教授の研究室は、細胞内タンパク質の輸送機構やミトコンドリアへのインポートメカニズムに注目し、特に核接着遺伝子に由来するミトコンドリアマトリックスタンパク質の後翻訳的輸送に必要な因子の同定を進めています。また、酵素の翻訳後修飾や糖鎖修飾のメカニズム、遺伝子ターゲティング技術を用いた遺伝子編集pigモデルの構築など、細胞生物学と分子生物学の交差点を研究しています。特に、タンパク質の正確な細胞内局在と機能制御の仕組みを解明することを目的としています。
Takako Chikenji教授の研究室は、線維化疾患、特にカルポスチルン症候群(CTS)や自己免疫疾患における細胞外マトリックスの制御機構に注目し、TGF-βやCTGFをはじめとする成長因子の役割を解明しています。特に、慢性炎症環境における間質幹細幹細胞(MSCs)の若年化的修復作用や、サルコイドーシスやSLEにおける神経障害と骨髄機能障害の関連性についても探求しています。その基盤として、細胞老化と免疫応答の交差メカニズムを解明し、新たな治療戦略の開発を目指しています。
Tomoki Iwakiri教授の研究室は、気候変動と大気・海洋の相互作用に焦点を当てており、特にエルニーニョ・サバーデル・オシレーション(ENSO)の多周期的変動やそのメカニズムを、観測データ、再解析、気候モデルを用いて解明しています。特に、二度以上にわたるLa Niñaの持続や、ENSOの周期的反復現象の背後にある大気・海洋のフィードバック機構に注目しています。また、古気象記録と気候モデルを統合した研究により、過去の気候変動(例:8kaイベント)におけるENSOの変化のメカニズムを解明しています。
Shinohara教授の研究室は、精巣における精巣幹細胞(SSC)の生物学的特性とその自己複製・線分化のメカニズムを解明することを目的としています。特に、幹細胞の表面マーカーの同定や、GDNF非依存の自己複製機構の解明、ならびに希少な幹細胞を長期的に培養・遺伝子操作可能なシステムの確立に成功しています。これらの研究は、不妊症のメカニズム解明や、小児がん患者の精子バンク技術の発展にも貢献しています。
Takayuki Hamano教授の研究室では、慢性腎疾患に合併する血管石灰化のメカニズム解明を柱として、特にフェトイン-Aがカルシウムと結合して形成する「フェトイン-ミネラルコンPLEX(FMC)」の血清中動態に注目しています。FMCは従来のELISA法では検出されないが、遠心分離によって可視化され、血管石灰化の予防機構の鍵をなす可能性が示唆されています。研究は、腎機能低下に伴うミネラル代謝異常とFMC形成の関連を解明し、CKD患者における心血管リスクの予測・管理に貢献することを目的としています。
Ueki教授の研究室は、高温・高機能性流体の熱・流れ特性を解明することを柱としています。特に、溶融塩ナノ流体の熱伝導率向上や、核融合炉用冷却材であるPbLi合金の流れ計測技術開発に注力しています。超音波ドップラーベロシメトリー(UDV)を用いた高温液体金属の非接触速度測定技術の確立が、主な研究テーマです。
Nisisako教授の研究室では、マイクロ流体デバイスを活用した高精度なドロップレット・ナノ粒子の創製を柱としています。特に、モノドィスパーサイズの二相性ドロップレットやジャヌス微粒子のスケーラブルな生産技術を開発しており、電子ペーパーなどの次世代デバイス応用が目指されています。また、複数のドロップレット生成ユニットを統合した大規模統合型マイクロフラウドチックチップの開発により、産業応用に耐える高スループット生産を実現しています。
Kotaro Takamure教授の研究室では、流体工学分野に焦点を当て、乱流・混合層の構造解明や、界面現象、空気・粒子の流れ制御、ウイルスの不活化技術の開発を進めています。特に、数値シミュレーションと実験を融合したアプローチにより、流れの中での運動量輸送や、エアカーテン、ウイルス不活化ユニット、水中の物体挙動といった実用的応用に結びつく現象のメカニズムを解明しています。
Nishida教授の研究室は、糖鎖の立体化学的特徴とその生物学的機能の解明を柱としており、特にグルコース誘導体のNMR的解析を通じて糖鎖の立体障害的配座の定量的評価を進めています。また、ヒアルロンアン(HA)の代謝制御ががんの転移や関節石灰化に与える影響を、細胞・動物モデルを用いて解明しており、HA合成阻害剤の治療的応用可能性にも注力しています。主な研究対象は、がん細胞におけるHAの役割と、関節形成におけるマトリックス保持機構の分子メカニズムです。