東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
Kotaro Imamura教授の研究室は、職場におけるメンタルヘルスの予防と向上を目的とした、インターネットを活用した認知行動療法(iCBT)の開発・効果評価を主な研究テーマとしています。特に、働く人々の仕事への関与(ワークエンゲージメント)や抑うつ障害の発症予測要因の解明に注力しており、発展途上国における看護職員のストレス管理プログラムの有効性についても国際的視点で研究を展開しています。心理的安全性の尺度開発や、文化的に適応された治療プログラム(例:マンガを用いたiCBT)の開発を通じて、実践的で持続可能なメンタルヘルス支援の仕組みを模索しています。
Murakami教授の研究室は、循環型社会の実現に向けた資源循環と環境影響の可視化を柱としています。特に、鉱業活動の環境インパクトを評価する指標や、家電製品のリユース・リユースド・サブスクリプションといった循環型ビジネスモデルの消費者受容性を分析しています。また、金属の物質フロー会計モデルを構築し、政策的意思決定に役立つ定量的根拠の構築を進めています。
Kenta Kimura教授の研究室では、幾何的縮重が強い格子系に由来する新奇なスピン秩序や多極モーメントに注目し、磁気秩序と電気的性質の相関を解明する研究を進めています。特に、三角格子反強磁性体CuCrO₂を用いた磁気誘起フェロエレクトリシティや、磁気的多極モーメントに起因する線形磁気電気効果の実験的同定に成功しています。また、スピンと格子の強い結合に起因する構造的変化や、磁場による多様な構造ドメインの制御についても革新的な発見を続けています。
Genta Ito教授の研究室は、パーキンソン病の発症に関与するリシンリッチリピートキナーゼ2(LRRK2)の機能解明を柱としており、特にLRRK2のキナーゼ活性とGTP結合能の分子機構、ならびにその標的となるRabキナーゼとしてのリン酸化制御機構に注力しています。LRRK2が細胞内小胞動態を調節するメカニズムの解明を通じて、神経変性疾患の病態解明に貢献しています。また、LRRK2欠損マウスにおけるラムエラー体の異常やRabタンパク質の変化を解析し、細胞内膜小胞系の恒常性維持におけるLRRK2の役割を解明しています。
石塚一也教授の研究室では、地球物理的・地質的データを活用した環境変動の高精度な可視化と予測を目的としています。特に、リモートセンシング(SAR干渉計測)や地下レーダー、Geothermalシステムの物理モデルを統合した深層学習技術の開発が中心です。自然状態の地熱系の温度・圧力・透水性の空間分布推定や、地震・地下水汲み上げに伴う地盤変動の解析が主な研究テーマです。
Hama教授の研究室では、特に金属成形における加工性と成形品質の向上を目的とした基礎的・応用的研究が進められています。主にマグネシウム合金やチタン、アルミ合金などの軽量金属材料を対象に、成形時の応力・応答挙動、スプリングバック、時間依存性挙動の解明を実験と数値シミュレーションを組み合わせて行っています。特に、熱成形、水圧成形、ハンマリング成形などのプロセス最適化に向けた知見の構築が強みです。
コーランティアス教授の研究室は、発展途上国や地方 rural 地域における持続可能な開発を柱に、適正技術(Appropriate Technology)とコミュニティエンパワーメントの実践的統合を追求しています。特に、経済的・知識的制約がある地域において、環境に配慮した低コスト技術の開発とその現地適合性の向上に注力しており、地域住民の自立的発展を支援する設計手法や実践的アプローチの構築を進めています。
Sakai教授の研究室では、細胞内の小胞体やリソソーム(酵母では液胞)における膜動態とその機能的役割に注目し、特にマイクロオートファジーとマクロオートファリーの分子機構を、酵母や好甲烷菌をモデル生物として解明しています。特に、液胞膜の内ひねりによるタンパク質・オルガネラの標的分解機構や、膜動態を制御する遺伝子群(Paz遺伝子群)の機能解明が進んでいます。画像解析と分子生物学的手法を融合したアプローチにより、オートファジーの初期段階における膜形成と選択的標的認識のメカニズムを解明しています。
大村孝一郎教授の研究室では、自己免疫疾患、特に rheumatoid arthritis(RA)の発症メカニズムに焦点を当てた基礎研究を行っています。ACPA陽性と陰性のRAが異なる遺伝的背景を持つこと、胎児期の造血幹細胞の多様な分化能が免疫細胞の起源を解明する手がかりとなること、ニュートロフィルがIL-17を産生する重要な役割を果たすこと、そしてIL-4が炎症性関節炎に与える影響といった、免疫細粒球・自己免疫反応の制御機構を分子・細胞レベルで解明しています。特に、自己抗体や免疫複合体が炎症を引き起こすメカニズムの解明を目指しています。
Hoseok Nam教授の研究室は、環境浄化と持続可能なエネルギー技術の開発を柱としています。特に、有害ガス(硫化水素や酢酸)の効果的除去を目的とした活性炭ベースのナノ多孔質材料の開発や、核融合とバイオマスを融合させた炭素負の水素生産プロセスの技術的・経済的評価が進められています。また、都市部の物流と排出ガスの将来予測、企業のグリーン資金への支払い意思の調査など、環境政策と産業の持続可能性を結びつける実証的研究も展開しています。
福山一仁教授の研究室は、植物を用いたバイオ医薬品の生産技術開発を柱としており、特に植物の糖鎖修飾機構の制御を通じて、医療用グリコプロテインの安全で高品質な生産を目指しています。RNA干渉を用いた遺伝子ノックダウン技術により、植物由来の抗原性糖鎖を効果的に除去するグリコエンジニアリング技術の確立に成功しています。また、遺伝子組換え米を用いたヒトラクトフェリンの生産や、糖鎖構造の精確な解析手法の開発も進めています。
伊藤正行教授の研究室では、ナナオフス法を用いた高品質なGaN半導体結晶の成長技術を開発しており、特に大口径・低不純物・低不純度のGaN基板の実現を目指しています。ナノスケールの点状種結晶を用いた結晶共鳴成長や、不純物の自己消滅機構の解明を通じて、大口径・不純物のないGaN結晶の創出を推進しています。また、その基板を用いた垂直型トランジスタの高耐久・高効率化にも貢献し、次世代パワー半導体の実用化に向けた基盤技術を確立しています。
Ehab S. Eshak教授の研究室は、食事と生活習慣が慢性疾患に与える影響に注目し、特にビタミンの食事摂取と2型糖尿病、脳卒中、心血管疾患のリスクとの関連を疫学的・疫学的・行動的アプローチで解明しています。日本を対象とした大規模コhort研究を基盤に、栄養素の摂取と健康リスクの関連を精密に分析しており、特に水溶性・脂溶性ビタミンの役割に焦点を当てています。また、母体の食事摂取が胎児の出生時サイズに与える影響や、避妊に関する誤解の影響についても社会的要因と健康行動の関連を研究しています。
名村泰信教授の研究室では、人間の立ち姿勢の安定化にかかわる神経筋制御メカニズムを、力学的・制御工学的アプローチで解明しています。特に、時間遅れや不十分な関節剛性に起因する不安定性を補うために、連続的PD制御とインターバレント(間欠的)制御の比較を理論的に分析しており、脳がどのように身体のバランスを柔軟かつ安定的に制御しているかを解明することを目的としています。また、実験的・統計的手法を用いて、身体 sway の普遍的指標の特定にも取り組んでいます。
Yamamoto教授の研究室は、代謝疾患に伴う臓器障害、特に腎臓におけるリポトキシシシティ(脂肪酸による細胞障害)の細胞内メカニズムを解明することを主眼としています。特に、リソソーム機能障害とオートファジーの不全が腎細胞に与える影響を、マウスモデルや培養細胞を用いて解析しています。また、オートファジーの制御因子(例:TFEB)や栄養的介入(EPA補給)による治療的アプローチの可能性についても探求しています。
Shreyam Chatterjee教授の研究室は、有機太陽電池や次世代エレクトロニクスに応用可能な機能性材料の設計・合成を柱としています。特に、ポリマー半導体(P3HT)と非フラーレン受容体の組み合わせによる高効率な有機太陽電池の開発に注力しており、ナフチオ[1,2-c:5,6-c']ビス[1,2,5]チアダイアゾール(NTz)を核とする電子受容性ユニットの創出も進めています。また、ナノスケールの構造制御(ナノチューブ・ナノロッド)や、金属ナノ粒子と有機分子の協奏的相互作用による光学特性制御といった、分子設計とナノ構造制御の融合研究も展開しています。
Otsuji教授の研究室は、2次元電子系とグラフェンを用いたテラヘルツ波発生・検出技術の創出を柱としています。特に、半導体異質エpitaxial構造やグラフェンにおけるプラズモン励起を制御する新規デバイス技術の開発が進んでいます。電子の慣性とプラズモン波の励振を活用した、周波数可変型テラヘルツ発信源や高感度検出器の実現を目指しており、次世代通信・イメージング技術への応用が期待されています。
Uchida教授の研究室は、小児肝胆道疾患、特に胆道閉鎖症の治療に焦点を当てた先進的な手術研究を推進しています。特にラミネクトミーを用いたキアスポートエンテロステオトミー(Lap-Kasai)の臨床的有効性と、その再手術的アプローチ(Lap-revision)の可能性を検証しています。手術アプローチの違いが術後予後に与える影響を精密に分析し、小児肝外科治療の国際的基準形成を目指しています。
Takashi Okada教授の研究室は、産後や発達障害を含む精神的・行動的発達的課題に注目し、特に妊娠・出産期の精神的健康と発達障害における社会的認知機能のメカニズムを、臨床的・神経心理学的視点から解明しています。特に、産後うつや母子絆の問題、ADHDにおける薬物療法の生活習慣への影響、自閉症スペクトラムにおける視線誘導の認知的メカニズムについて、大規模なコhort調査や神経心理学的実験を組み合わせたアプローチを展開しています。
Ohdo教授の研究室では、生物時計(サーカディアンリズム)が薬物代謝や薬物効果に与える影響を分子レベルで解明しています。特に、転写因子であるDBPとE4BP4がCYP3A4遺伝子の発現を時計に連動して調節するメカニズムや、ABCg2やXODの発現がサーカディアンリズムに従って制御される仕組みを解明しています。また、神経障害性疼痛に対する薬物の投与時刻依存性効果の分子基盤についても研究を進めています。