東京大学、京都大学、大阪大学など日本QSトップ10大学の研究室情報です。
中澤栄介教授の研究室は、医療・看護分野におけるロボット・AIの導入に伴う倫理的・社会的課題を、特に人間らしさや尊厳を損なわない技術のあり方を軸に研究を進めています。特に、看護の核心的価値である「擁護」「責任」「協働」「思いやり」がAIやロボットに再現可能かどうかを検討しており、東洋的価値観と西洋的価値観の対比を通じて、より包括的な国際的倫理指針の構築を目指しています。また、神経フィードバックやAI支援の学術的執筆支援など、人間の認知的・道徳的能力を向上させる新技術の社会的影響についても、倫理的配慮を踏まえた分析を展開しています。
Toru Kizaki教授の研究室は、高精度・高効率な加工技術の開発を柱としており、特にセラミックス材料(Y-TZP)の加工や機械工具の熱エラー補正に注力しています。レーザー支援切削やレーザー熱処理を用いた難削り材料の精密加工技術、ならびに温度分布の高精度測定と熱変位予測技術の開発が主な研究テーマです。また、産業現場のリアルタイム監視を可能にするセンサーシステムや、パイプラインのつまり検出技術の開発にも取り組んでいます。
吉本誠太郎教授の研究室は、核酸工学とバイオセンシングを核として、アプタマーのスクリーニング技術やDNAを用いた分子認識機構の解明を進めています。特に、アバシックサイト(APサイト)を用いた水中における塩基認識や、蛍光クエンチングを伴う特異的結合の制御を実現。また、プロテイン抵抗性表面の開発や、抗体断片の不活性化を防ぐ表面修飾技術の確立にも貢献しています。
Kai教授の研究室は、ウイルスの病原性機構とその制御を解明するため、特に麻疹ウイルス(MeV)やニパウイルス(NiV)をモデルとして、ウイルスと宿主の相互作用、特にウイルスの細胞内侵入機構、宿主のインターフェロン応答への回避機構、およびウイルスを用いたがん治療の開発に注力しています。特に、麻疹ウイルスをがん治療のオナコロジカルウイルスとして改造し、膵がんや乳がんなどの腫瘍に特異的に感染・破壊する新規ワクチンや治療法の開発を推進しています。また、ウイルスの宿主因子との相互作用や、ウイルス感染に伴う細胞内シグナルの再編についても、分子生物学的手法を用いて解明しています。
Eri Amasawa教授の研究室は、持続可能な素材と技術の開発を通じて、環境負荷低減に貢献する革新的な製品・サービスの設計をめざしています。特に、エネルギー収集型スマートウィンドウやファッションレンタルプラットフォーム、バイオベースプラスチックのライフサイクル評価といった分野で、技術的実現可能性と環境インパactsの両立を追求しています。また、消費者行動の変容を促すサービスデザインや、医薬品生産の環境影響評価など、社会的・環境的課題に応える多角的アプローチを展開しています。
Kanako Makito教授の研究室は、がん手術における麻酔の種類が患者の予後に与える影響を、大規模な医療保険データを活用して解明しています。特に、揮発性・静脈麻酔の比較や、慢性呼吸器疾患を有するがん患者における麻酔の影響について、臨床的意義のある知見を提供しています。また、神経障害性疼痛治療薬の安全性や、腰痛に対する非外科的治療の動向についても、日本の行政保険データを基にした疫学的研究を展開しています。
Yoshitaka Takano教授の研究室は、植物病原菌と宿主植物の相互作用を分子・細胞生物学的アプローチで解明しています。特に、病原菌が宿主から栄養を効率的に獲得するメカニズムや、宿主の免疫回避を促す効果因子(エフェクター)の機能を解明しています。また、MAPキナーゼやcAMPシグナル伝達経路といったサルコイドの制御機構が感染過程に与える影響についても、遺伝子ノックアウトや画像解析を用いて詳細に解析しています。
Yuko Yokoyama教授の研究室では、電気化学的界面挙動の解明を柱として、特に中性近辺pHにおける局所pH変化の高精度測定技術の開発に注力しています。これにより、水系電池や電気化学デバイスの性能向上に不可欠な界面挙動の理解が進みます。また、高濃度電解質溶液における電位窓の拡大や、ナノスケール磁性材料の磁化制御、微小はんだドロップの精密形成技術など、多様な分野の基礎的研究を展開しています。
Ueda教授の研究室は、神経炎症・神経障害性疼痛の分子機構を解明することを目的としており、特に腫瘍壊死因子-α(TNF-α)の制御や、ナチュラルサプリメント由来のフラワノイド(ルテオリン、ロスマリン酸など)の抗炎症作用に注目しています。また、慢性疼痛モデルとしての寒冷ストレス誘発性疼痛モデルの確立や、オピオイド耐性におけるノシセプチン系の役割の解明も進めています。神経変化のEpigenetic制御や、疼痛の性差のメカニズムについても、臨床的意義の高い新規治療標的に向けた研究が展開されています。
Megumi Nakao教授の研究室は、医療画像処理と画像ガイドド治療を柱とした先進的な画像工学研究を展開しています。特に、CTにおける金属アーチファクト低減や、3D臓器形状の2D投影像からの再構築、リアルタイムで柔ららかく変形する臓器モデルのシミュレーション技術に注力しています。臨床応用に即した高精度で実用的な画像変換・登録手法の開発が特徴で、放射線治療や手術支援の分野での応用が期待されています。
Satoshi Yamada教授の研究室は、合成生物学的手法を用いたアミノ酸のバイオプロダクション、特にL-システインの高効率生産を主な研究テーマとしています。遺伝子改変大腸菌を用いた代謝工学的アプローチにより、代謝経路の制御と不要な分解酵素の不活性化を組み合わせ、工業的応用に適したL-システインの過剰産生を実現しています。また、輸送体の同定を通じて細胞内のアミノ酸流出を制御する新規戦略の開発にも注力しています。
宍戸裕教授の研究室は、半導体異方性界面における原子拡散メカニズムと磁気的相互作用の解明を柱としています。特にガリウム砒素(GaAs)系におけるZn・Be・Crの不純度拡散挙動や、Pt/Co/α-Cr₂O₃系における垂直交換結合の発現機構を、キック・アウト機構やMeiklejohn=Beanモデルを基盤に理論的・実験的に解明しています。また、界面スピンの制御とその磁気的応用(交換結合のスイッチング)にも注力しており、次世代スピントロニクス材料の開発に貢献しています。
Kazuko Kaneda-Nakashima教授の研究室は、がん治療を目的とした標的α線療法(TAT)の開発を主軸としています。特に、LAT1やFAPといった腫瘍微小環境に特異的に発現するタンパク質を標的にした放射性核種標識化合物の設計・合成と、その抗腫瘍効果の評価を進めています。<sup>211</sup>Atを用いた新規プローブの開発を通じて、転移や全身性がんに対する効果的な治療法の確立を目指しています。
東教授の研究室は、脳卒中の発症メカニズムと急性治療戦略の解明を柱としています。特に、朝起きた直後に発症する脳卒中が、睡眠中に急激に進行している可能性を画像診断で示しており、早期治療の可能性を追求しています。また、心房性期外収縮(PAC)が脳塞栓症の予備的要因である可能性を解明し、インテリジェントな心電モニタリングの重要性を提唱しています。さらに、奇形血管や血栓のメカニズムに着目した、脳卒中の予防的・治療的アプローチの確立を目指しています。
Goto教授の研究室では、スピントロニクスとナノ磁性を基盤とし、磁性スカイミオンや磁性渦、アンチスカイミオンといったトポロジカルな磁気構造の生成・制御・応用を主な研究テーマとしています。特に、微小な磁性素子におけるスピン流駆動の磁気状態制御や、超高感度赤外・RF波応答デバイスの開発にも注力しており、次世代の低消費電力情報処理素子の実現を目指しています。
Tomoaki Iwayama教授の研究室は、臓器の線維化や骨・歯の石灰化のメカニズムを、主に血管周囲細胞や組織固有の幹細胞の動態に着目して解明しています。特に、白色脂肪組織における線維化の起源となる前駆細胞の同定や、マトリックスビューティクルを介した石灰化の細胞内機構を、遺伝子発現解析や画像解析技術を駆使して解明しています。また、歯周組織の恒常性維持や再生に寄与する細胞の機能や多能性についても、線条追跡法や単細胞解析を用いて研究を進めています。
Akihide Hibara教授の研究室は、マイクロ・ナノスケールの液体・気体界面現象を対象とした分析技術の開発を柱としています。特に、液体のキャピラリーフロー制御、二相流の安定な界面形成、および微小スケールでの界面物性測定に注力しており、微小化学反応や分離プロセスの最適化に貢献しています。また、光学的トラップを用いたエアロゾル滴の表面張力測定など、新しい計測手法の創出にも取り組んでいます。
Masato Takase教授の研究室は、日本人を対象とした疫学的・遺伝的アプローチを用いて、高血圧や動脈硬化リスク要因のメタボリック・マーカーとの関連を解明しています。特に、スパイロメトリー評価、体成分比(FMI・FFMI)、HbA1c、内膜中膜厚さ(cIMT)といった指標を統合的に解析し、生活習慣と遺伝的リスクの複合的影響を明らかにしています。また、日本語圏における血圧管理のための個別化予防戦略の構築を目指した、大規模コhort研究を基盤としています。
中井国彦教授の研究室では、胎児期および乳児期の環境有害物質への曝露が子供の神経発達に与える影響を、日本における高魚介摂取習慣を踏まえた大型縦断研究(東北子供発達研究)を通じて解明しています。主にメチル水銀やPCB、ダイオキシン類などの環境持続性有機汚染物質の発達毒性を対象とし、特に性的差異や発達領域別の感受性の違いを明らかにしています。また、赤血球由来の酸素キャリアの血管収縮作用に関しても、生体内での作用機構の解明を進めています。
Liying Yao教授の研究室では、有機分子の結晶構造とその分子間相互作用に注目し、特に弱いC—H…O結合が結晶格子の安定性に与える影響を解明しています。主にX線回折を用いた結晶構造解析を通じて、分子の立体障害や配向の制御、および自己集合挙動の理解を進めています。研究は、有機半導体や機能性材料の設計に応用可能な基礎的知見を提供することを目的としています。